どうも、本棚がパンパンになってきたCHASUKEです。
「本を減らさなきゃ」とは思ってはいるが、お気に入りの本はなかなか手放せない。
そこで欠かせないアイテムが、本を電子化できるスキャナーです。

我が家のプリンターにも簡易なスキャン機能が付いてるけど、ほぼ使えてないのが現状。出番のわりに場所を取るし、読取りするまでが手間なんですよね。
そんな中、普段はLEDデスクライトとして使え、「コレ残しときたい」と思えるページを、すぐにデジタル化できるスキャナがありました。デザインも近未来的でカッコいい。
それが、非破壊型の高速オーバーヘッドスキャナー「Aura(オーラ)」です。

本記事では、「LEDデスクライト × 高速スキャナー × お洒落デザイン」であるAuraのレビューを書いていきます。
折り畳み可能で場所を取らない、高性能スキャナなので長く愛用できると思える製品でした。こんなスキャナを待っていた人も多いはずです。
非裁断のため、分厚い見開き本を完璧にスキャンは厳しいものの、電子化して読める形で電子保存しておきたい人におすすめです。使い方も簡単で大事な書籍を傷付けず手軽にスキャンできます。
非破壊型オーバーヘッドスキャナー「Aura」とは

Auraは、非破壊型オーバーヘッドスキャナーです。中国の深センにあるCZUR(シーザー)社が開発しました。
AuraはLEDライトで照らすように書籍を上からスキャンします。独自のレーザーアシスト機能で見開きの中心にある歪みを最大限に平面化してくれます。そのため、大事な本を裁断せずに綺麗に読み取りが可能です。
▼使用レビュー前に、特徴をまとめます。
- 上からのオーバーヘッドスキャナー
- 裁断が不要なレーザーアシスト搭載
- 見開き2ページを2秒でスキャン
- A3サイズまでスキャン可能
- サイドライトで光の反射を排除
- カメラ画質は1400万画素で鮮明
- Windows・Macの両OSに対応
- LEDデスクライトの1台2役設計
- スマホアプリでLEDライトを調節
- デザイン賞受賞の近未来な外観

動画にもあったけど、子供が書いてくれたり作ってくれたりしたものは大事にデジタル化しておけるのは良いですね。
それに、立体的なものもスキャンできるのが面白い。オーバーヘッドスキャナーならではで使い勝手の良い製品だ。
Auraの外観と付属品
黒で統一されたイカついパッケージ。横幅は約50cmあってデカい。
箱の角には取外可能なガードが..。これ初めて見たけど箱の角まで綺麗にお届けされて嬉しいですね!

▼蓋を開けて、付属品を取り出すと「Aura」が現れた!
高級感漂うオーラがスゴかった。Auraだけに..。
▼付属品の入った多数の小箱も黒で統一。カッコいいですねー。
箱はデカかったがスキャナ本体は縦置きできるので、場所を取らないのが嬉しい。
一度開封すると「もう元には戻せない」ほど綺麗に小箱が納まってました。
パッケージ内容
本体と合わせて、付属品はこれだけあります。
- Aura本体(3000mAh)
- フットペダル(2m)
- USBケーブル(1.5m)
- 電源ケーブル
- マット(53×41.5×1.8cm)
- 指サック
- サイドライト
なんと、Auraはオプションでバッテリーを搭載できる。3時間充電して100分間のポータブル利用が可能です。
本体は持ち運びしやすい形状なので、電源が確保できない場所でスキャンする時に便利です。使用用途にもよるが、個人的にはどこでも使えるバッテリー内臓がおすすめ。
また、後で紹介するがサイドライトや指サックは、スキャンを綺麗に行うための必須アイテムとなる。
▼その他、マニュアル類もあります。
- インストールCD
- ユーザーマニュアル(英語)
- スタートガイド(英語)
- 取扱説明書(日本語)
スキャナー利用には、パソコン(Windows|Mac)が必要です。(※スマホアプリはLEDライト操作のみ対応)
同封のインストールCDはWindows用ソフトですが、公式サイトからMac用のソフトウェアがインストール可能でした。下記ページから「Asia-Pacific版」をダウンロードしました。
CZUR公式サイト|ダウンロードはこちら
日本語のマニュアルには、スキャナ操作が画面付きで詳しく書かれています。ソフトウェアも日本語対応なので、直感的に使えて困ることなさそう。ちなみに、製品スペック等は英語マニュアルのみに記載でした。
Aura本体をチェック
おおぉぉ。美しい...
こちらがAura本体。かなりスッキリしててスタイリッシュな外観だ。
▼スキャナやデスクライトとして利用するときは、90度に押し出してこんな感じに使います。
使用時の本体サイズは、高さ37.4 × 幅37.23 (cm)となります。重さは約1.53kg。
土台部分が少しつぼんだ設計をしてます。そのため、ライトを前に出すと軽く押しただけで前に倒れそうになる。うちには1歳になる子供がいるので、手の届かない場所に設置が必要そうだ。
普段使いでグラつく心配はないですが、ケーブル類も多いので注意が必要だと感じた。
▼スキャン用カメラとLED照明、レーザースキャンが確認できます。
先端にはLEDが32粒。スキャン対象を綺麗に照らしてくれます。
▼本体は無駄のないシンプル設計。操作に使うのはダイヤルを押すか回すかだけです。
ダイヤル長押し(1秒以上)で電源ON/OFF。
ボタンを押して、「照明モード」と「スキャナモード」を切替できます。また、照明モードでは、ダイヤルを回して明るさ調節が可能です。
バッテリー内臓モデルでは、土台部分にあるLEDインジケータで電池残量をチェックできます。
▼土台裏に複数のポートが用意されてます。
左からDC電源ポート、PC接続用のUSB-Bポート、フットペダル用のUSB-Aポート、リセットボタンと並びます。
また、ソフトウェア利用時に必要にあるシリアルナンバーはココに有ります。
▼スキャナ利用時は、PC、フットペダル、電源コードと接続するので、3本のケーブルが必要となる。
「ケーブルレスでスマホ/PCでワイヤレス接続できたらなぁ」ってのが本音ですが、実はこのAuraはWi-FiもBluetoothも搭載されていない。そのため、直接PCに接続して利用します。

Auraのスキャンモードを試してみた(レビュー)
実際に「スキャナーモード」と「照明モード」を使ってみました。
まずはスキャナーモードから。
初期設定でシリアルナンバーを入力
Auraスキャナーを利用するには、PCにソフトをインストールする必要がありますが、簡単です。
付属のCD-Rもしくは、公式ページからソフトウェアをインストールし、初回のみアカウント登録およびシリアルナンバーを入力するだけ。シリアルナンバーは複数台のPCで使えます。
シリアルナンバーは数字「1」と英字「I」が区別しづらいのでご注意を。僕はココで少し手間取った..
▼認証されると、こんな画面になりました。
ここではスキャン内容を、加工したり、好きな形式(Word,Excel,PDF等)に出力ができます。日本語表示なので、使い方に困ることないだろう。
PCとAuraをケーブル接続し、右下の「スキャン」を押すと、スキャン用のカメラ画面に切り替わります。
雑誌の表紙をスキャンしてみた
手持ちの雑誌をスキャンしてみました。
上のように付属のマットを敷くことで物体認識の精度が高まり、綺麗なスキャンが可能です。
マット(53×42cm程度)を広げると、PCの確認画面はちょうどマットで一杯になります。この状態での撮影が理想ですが、「そんな広い場所は用意できねぇ」って人(僕です)もご安心を。
マットを敷く場所が足りなくても無事に使えました!
▼はい。マットが足りずに完全に床が見えてます。
カラーモードやページ処理方法を選択して、この状態で雑誌を載せてみると、、、
雑誌をマット上に放り投げてみると、自動的に辺りが暗くなり、ハミ出してた部分は見えなくなった。
おおぉ、スゲェーー。
物体認証のオレンジ枠が雑誌を完全に捉えてる!
あとは、右下にあるスキャンボタンを押すだけ。一瞬赤いレーザー光線が見えたのち、スキャンが約2秒で完了しました。この早さには驚いた。ちなみに、スキャンデータはJPEGとして保管されます。
▼とても色鮮やかに撮れてるんだが、よく見るとLEDライトの反射で白飛びします。
「あちゃー、ダメじゃん」となりましたが、Auraには付属のサイドライトという秘策が用意されてました。
雑誌の表紙を「サイドライト」でスキャンしてみた
サイドライトの使い方は、支柱の背後からマグネットでカチッと貼るだけ。さらに、周りを出来るだけ暗くするのが綺麗に撮るポイントとのこと。
ちなみに、サイドライトに電源ボタンがあり、簡単にヘッドとサイドのライト切替ができます。
▼先ほどと同様にスキャンしたのがこちら
白飛びなく綺麗にスキャンされています。拡大すると細かい折れ目まで鮮明に表現されてます。
スキャンデータは、上記の編集画面で加工ができます。僕的に便利に思った加工機能がコレ。
- 品質(コントラスト|シャープネス|厚さ)
- 大量のスキャンデータの一括リネーム
- 1度単位での回転機能
- 各種エクスポート機能
例えば、サーチャブルPDFに日本語&英語とかで出力すれば、検索やコピぺが可能になります

サイドライトの利用が必要だったものの、対象はソフトが勝手に認識してくれて非常に手軽に使えた。これなら「思いついたら直ぐにスキャン」が行動できそうだ!
また、見た目の好みは分かれそうだが、サイドライトは普段から付けたままでも邪魔にならない。
見開きページをスキャンしてみた
次は、雑誌の見開きページをスキャンしてみます。

▼こんな感じに盛り上がった状態でスキャンします。
中央の折り目付近で隠れてる文字はないですが、ページ自体は完全に湾曲してます。
▼今回はページ処理方法「湾曲した本」にして、スキャンを開始します。
中央にオレンジの仕切り線が表示されるので、ここに合わせてスキャンボタンを押します。
こちらも約2秒でスキャン完了し、両開き2ページ分が別ファイルとして作成されました。
▼湾曲部分が補正され、綺麗にスキャンされているのがわかります。
部分的に拡大してみたけど、くっきりした文字でちゃんと読めます。
もし文字が細く感じたら、加工メニューの品質から「厚さ+1」とすると、くっきり文字に加工できます
指サック/フットペダルで綺麗に早くスキャン
同じく見開きページですが、今度は、バランスの偏った最初の方のページです。
上の通り、そのままだと中央部分の文字が隠れてスキャンができません。
ここで黄色の指サックの出番です。
裏側に滑り止めが付いてて、両端を引っ張ることで中央付近の隠れた文字をなくします。ちなみに、指サックはスキャンデータに写り込まないように、ソフト側で自動排除してくれます。凄いね。
▼指サックが文字に被らないように、こんな感じに押さえつけます。
指サックは自動排除されますが、隠れた文字を自動で復元できません..
本の余白が短いと、引っ張るのもなかなか辛い。
また、指サックを使うと両手が塞がります。PCで確認する余裕が無くなりますが、LEDライト上部の2インチのカラーモニターからチェックできます。オレンジの仕切りは表示されないけど、地味に便利です。
あとは、付属のフットペダルをガチャっと踏めばスキャン開始。
最初にPCで位置合わせして、ページをパラパラめくりながら、フットペダルを踏む。これを繰り返すことで、20分で300ページのスキャンが可能です。

▼余白部分が短くて引っ張り辛いのもあったが、スキャン結果は、中央付近(赤枠)の文字に若干違和感ができた。
大きく湾曲した見開きを完璧にスキャンするのは難しいものの、十分読める文字に補正されてます。
完璧にスキャンしてデジタル保管したい人には向かないです。しかし、手軽にスキャンできるので、読めれば問題ない人にとって最適なスキャナーです。
LEDデスクライトを使ってみた(レビュー)
最後にLEDデスクライトを使ってみます。

先に説明した通り、土台のダイヤル部分でLED照明モードに変更できます。
▼こんな感じ。
LEDデスクライトとして、奥に置いても、横に置いても良いと思う。
けれど、僕の利用環境だとLEDを手前に向けると、ちょうど頭にぶつかるので横向きで使用することに。こっちのがしっくりきました。
土台のダイヤルで電源ON/OFFと調光のみ可能ですが、スマホアプリなら、色温度を4パターンに変化させることができます。
▼専用アプリがコチラ。
▼LED操作画面がコチラ。
▼出来ることは以下の通り。
- 4パターンの調色(3000-4800K)
- 調光(15-600ルクス)
- 電源On/Off
このアプリ上でボタンを押すと「ピョロロロー」というケミカルなデジタルサウンドが流れます。この特殊なサウンドを聞き取ってLEDを操作しているのです。
はじめコレに気付かずに、「反応しないなー」なんて思ってましたが、しっかりスマホの音を出して聞かせてあげないとダメでした。
面白い仕組みですが、夜中にこのサウンドを鳴らすと思うとちょっと..
最後に
CZUR Auraを使用レビューをしてみました。
僕自身、オーバーヘッドスキャナは初めてでしたが、初心者でも安心して使えるスキャナだと感じました。
普段はLEDライトとして利用でき、サクッと書類のスキャンもできる手軽さが半端なかった。フットペダルと指サックを組み合わせて、スピーティーに書籍をデジタル化ができる環境が整った!

気になった方は製品ページをチェック!
それではまた。