本記事の内容
Wi-Fi6とメッシュWi-Fi対応のルーター「TP-Link Deco X60」を実家に導入しました。使い始めて1ヶ月経過したので感想を書いてます。
スグ隣にある実家のネット環境がイマイチだから何とかしてほしいと頼まれたCHASUKEです。どうも、こんにちは。
▼2階建の実家には、このルーターが1つだけ。

奥の壁とか時代を感じる。もう築30年以上。
TP-Link AC1750(3ストリーム・5GHz/1300Mbps)の1台では、さすがに2階建ての一軒家をまかなうには厳しそう。
年末年始はいつも、僕の姉妹が夫婦そろって実家に集結します。遠くから来て寝泊まりもするのでネットが不安定だと困る、、、ここは僕がなんとかしなければと思ってました。
どうせやるからには部屋の隅々までWi-Fiが飛ばせると人気の「メッシュWi-Fi」、それから今のiPhoneの主流規格である「Wi-Fi6対応」のルーターなら間違いない。
今回は、この両機能が搭載された「TP-Link Deco X60」を導入し、実家のネット環境を快適にすることにしました。

TP-Link Deco X60
ということで本記事は、TP-Link Deco X60 の外観や付属品、実際に使って感じたメリット・デメリットを書いていきます。
結論からいうと、性能は期待通り。1軒丸ごとWi-Fiで覆えて、年末年始が快適に過ごせました。

本記事は商品提供をいただき、レビュー記事を作成しております
Deco X60はバランスのいいモデル(X20・X90と比較)
Deco X60は、Wi-Fi6とメッシュ対応の優れたルーターです。
しかしながら、同じDecoシリーズを調べると、他にも似たようなモデルが盛りっと出てきます。
TP-Link Decoシリーズの下記モデルであれば、どれもWi-Fi6 × メッシュ対応です。これらの機能や性能を比較してみました。
Deco X20 | Deco X60 | Deco X90 | |
Amazon (2個入) | 約1.9万円 | 約2.7万円 | 約5万円 |
①5GHz -1 ②5GHz -2 ③2.4GHz (Mbps) | ①1201 ②なし ③574 | ①2402 ②なし ③574 | ①4804 ②1201 ③574 |
トライバンド | × | × | ○ |
ストリーム数 | 4 | 6 | 8 |
メッシュ | ○ | AIメッシュ | AIメッシュ |
Wi-Fi6 | ○ | ○ | ○ |
有線ポート数 | 2ポート 最大1Gbps | 2ポート 最大1Gbps | 2ポート 最大2.5Gbps |
同時接続 | 150台 | 150台 | 200台 |
上記に加え、Deco X20にアレクサが搭載されたDeco Voice X20もラインナップしています。
ポイント① サイズ・デザインは?
デザインに関しては、X20とX60が全く同じ。X90は筒状に長く、大きくなってます。
ポイント② コストや性能面は?
性能に関しては、X90が圧倒的に勝ってます。電波が通る道であるストリーム数が多く、通信速度Mbpsの数値が大きいほど、安定かつ高速になります。また、トライバンドなので5GHz帯が1本多く、よりメッシュ環境に適します。
コストに余裕があれば、X90なんですが、今回適用する両親2人暮らしの実家には、少しオーバースペック気味。一時的に大人数が集まっても負けないX60がバランス良く安心です。

Deco X60の外観と付属品

Deco X60 3個パック
では、Deco X60を開封して外観と付属品をチェックしていきます。1個・2個・3個パックから選べて、徐々に買い足すこともできます。
▼デザインはこんな感じ。シンプルです。
3つに違いはありません。どれもメッシュルーターの親にも子にもなり得ます。
サイズはほぼトイレットペーパーでした。
蓋部分は渦巻きのように電波を吸い込まれそうな形状をしてます。※蓋は外れません。
アンテナ内蔵でルーターには見えない美しさ。
搭載ポートは電源とLANが2個です。
それと、初期化に使うリセットボタンは底面にあります。覚えておくと良いです。
排気口と滑り止めもしっかりありますね。
それから、付属品がこちら。
ルーターと同じ数の電源ケーブルと親機に使うLANケーブルが1つだけ同梱されてます。親以外のルーターはワイヤレスでつながるのでLANケーブルは不要となります。
Deco X60 を使ってみた感想(メリット・デメリット含む)
冒頭にも書いた通り、年末年始に備えて実家のWiFiルーターを変更しました。しばらく使った感想はざっくりこんな感じです。
- 初期設定が簡単
- 有線ポートが少ない
- どこでも同じSSIDが使える
- どこでも安定の通信速度
- ネット環境をアプリ管理
使いやすく速度的にも満足してます。実家の間取りを含め、通信速度がどのように改善したのかを数値的に書いていきます。
それと初期設定は簡単ですが、一点だけ「あれ?」と思った箇所があった。その辺りも補足します。
簡単にメッシュWi-Fiが作れる

昭和の家にモダンなルーター
初期設定はDecoアプリから簡単にできます。
最初に親ノードを設定し、その後に子ノードを追加します。等間隔に配置すれば、自動的に通信し合い、家を覆うメッシュが作られます。あとはAIメッシュ機能が良い感じにやってくれます。
まずは、親機の設置から。イラスト通りに電源やLANケーブルを繋げて設定していきます。
実際はもっとイラスト多めですが、省略してます。
続いて、インターネット接続タイプ、ネットワーク名(SSID)とパスワードを決めます。
インターネット接続タイプが迷いどころだと思いますが、下記リンクに従えば、どれを選べば良いかわかると思います。
あとはアプリが勝手に設定してくれるので、しばらく待つだけです。
アプリからリアルタイムの接続機器を確認できます。前回のルーターと同じSSIDに設定したので、既に接続機器が表示されてますね。
残りのルーターも追加してメッシュを広げていきます。2台目以降はLANケーブルは不要で、電源ケーブルのみで接続します。

2台目は1Fの父部屋。デスク横に松竹梅!!
追加もアプリから簡単なんですが、ここで1つ注意点がありました。
設定を進めていくと、最後の最後で「他のDecoが見つかりません」と表示されてしまいます。
何度やっても同じ結果に...。
でもこれ、諦めてホーム画面に戻ると、、なぜか問題なく追加されてました。ファームウェア更新が出てたので、それが原因だったのかも。
▼3台目は2Fにある妹が使ってた勉強デスクに。
これで3台全て設置完了。
ファームウェアに少しやられましたが、設定自体はとても簡単でした。
有線ポートが少ないので注意
親機はLANポートをWANと繋ぐために1個取られるので、実質1ポートしかない。
うちの実家の場合は、2階まで伸びる有線ケーブルとプリンターがLAN接続されてて足りなかった。残念ポイントですが、別途ハブを用意すれば解決です。同じくTP-Link製で1800円。

どこでも安定した通信速度が出る

Wi-Fi強度が測れる「Wi-Fiミレル」
せっかくなので、Deco X60取替前後の通信速度を比較してみました。
▼実家の間取りはざっくりこんな感じ。
メッシュ親機は、前のルーターがあった場所に置いて、人マークの位置でWi-Fi強度と通信速度を測定しました。
▼1番距離が離れている2F中央で測定した結果がこちらです。
今まで上りで22Mbpsだったので、どちら10倍の速度まで改善しています。
▼4か所の測定結果をまとめました。ここではiPhone13で測定してます。
測定場所 | Wi-Fi強度 | 通信速度(Mbps) | ||
取替前 | 取替後 | 取替前 | 取替後 | |
リビング | 88 5GHz | 89 5GHz | ↓510 ↑400 | ↓500 ↑450 |
キッチン | 87 5GHz | 88 5GHz | ↓350 ↑390 | ↓410 ↑400 |
玄関前 | 39 2.4GHz | 83 5GHz | ↓26 ↑17 | ↓320 ↑330 |
2F中央 | 30 2.4GHz | 89 5GHz | ↓22 ↑10 | ↓200 ↑200 |
ネット契約:上り下り光500M
親ルーター付近では最大スピードであり、そこから離れると少しずつ速度が落ちていくのがわかります。2Fの奥でも、200Mbpsでてました。
▼MacBook Airでも同じように測定。
測定場所 | 通信速度(Mbps) | |
取替前 | 取替後 | |
リビング | ↓450 ↑460 | ↓440 ↑450 |
キッチン | ↓410 ↑400 | ↓440 ↑440 |
玄関前 | ↓160 ↑100 | ↓310 ↑330 |
2F中央 | ↓19 ↑15 | ↓260 ↑180 |
ノートPCの方も問題なく改善してます。
昔は子供部屋だった2Fは、今では父親の趣味部屋みたいになってて、ここでも不満なく使えている様子でした。

どこでも同じSSIDが使える
前までのルーターでは、2.4GHz帯と5GHz帯の2つのSSID(ネット識別名)が飛んでて、どちらか選んで接続する必要がありました。
しかし、Decoシリーズであれば、自動的にどっちの帯域に接続すべきかを判断してくれます。家のどこにいても同じSSIDに接続すれば良いので、シンプルです。迷いがない。
また、今だとWi-Fi接続用にQRコードが簡単に作れたりします。これをルーターの側に置いとけば、里帰りしてくる人達にも親切かなと。

ネット環境がアプリで管理できる
アプリで自宅のネット環境をちゃんと管理できます。これが非常に使いやすかった。
▼接続機器がズラッと確認できます。
「UNKNOWN」が多いですが、PCやスマホは名前が表示されるので誰のかスグに判断できます。
他にも子供のスマホを徹底的に管理する機能も無料で使えます。Webサイトのブロックや18禁サイトなどのフィルタリング、ネット利用時間や閲覧数の多いサイトなどが確認できます。
これらはHomeShieldと呼ばれる機能で、有料版もあるけど、無料でも十分使える印象です。

Deco X60 のレビューまとめ
本記事ではメッシュWi-FiルーターのTP-Link Deco X60をレビューしました。
実家のネット環境がすっかり改善したようで、快適なネット環境で年越しできました。ちなみにメッシュの力が凄まじく、隣にある僕の家からでも繋がります。実家からWi-Fi泥棒できるw
▼レビューをまとめるとこんな感じ。
良い点はココ
- シンプルなデザイン
- 初期設定が簡単
- どこでも同じSSIDが使える
- どこでも安定の通信速度
- ネット環境をアプリ管理
注意点はココ
- LANポートが少ない
LANポートの不足は、ハブでカバーできます。
メッシュWi-FiのDecoシリーズは選ぶメリットがとても多く、2F・3F建て一軒家のWi-Fi環境を死角なく覆いたい人に特におすすめです。
下位モデルにX20がありますが、同居人数が多い場合は、接続デバイス数が多くても速度が落ちにくくなるため、今回のX60がおすすめです。
以前書いたDeco X20の記事に、中継機よりもメッシュが優れている理由が書いてあります。こちらも合わせてみると理解が深まると思います。
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【TP-Link Deco X20レビュー】おすすめのWi-Fi6対応メッシュルーター!【コスパ最高】
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