どうも、CHASUKEです。
我が家では、スマートリモコンやスマートロックなどのスマート製品を、Homebridgeを使って、Appleのホームアプリから管理・操作しています。
これまでターミナルからコマンドでHomebridgeの管理してたのですが、今回、Webブラウザで設定・管理できるGUIツール「Homebridge Config UI X」を使ってみました。これがマジで便利だったので広めたいと思います。

これが実際のWeb画面です。日本語表示でプラグイン設定・管理、なんならアクセサリの操作まで出来ます。ダッシュボードでは、ラズパイの状態や天気までスグ確認できる多機能っぷり。

ということで本記事では、Homebridge管理ツール「Homebridge Config UI X」をラズベリーパイで使う方法を紹介します。
これからラズパイを購入してHomebridgeサーバーを構築するなら、是非使うべきです。少し苦痛だったHomebridge運用が楽しくなります。
「Homebridge Config UI X」の導入方法
「Homebridge Config UI X」は、Homebridgeプラグインの1つです。Webブラウザから視覚的にHomebridgeサーバーの管理ができます。
今使ってるHomebridgeに追加する形でも使えると思いますが、今回のタイミングで既存のHomebridgeを全て削除して最初から入れ替えました。整理する良い機会だったので。

また、Homebridgeサーバーは常時起動させるために、ラズパイ上に環境を作ってます。
ちなみに、僕の場合「ラズベリーパイ3B+」を使ってますが、いまから揃えるなら最新モデル「ラズベリーパイ4B」がおすすめです。旧モデルと価格もそれほど変わらないので。
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【開封レビュー】LABISTS ラズパイ4B(メモリ4GB)セットを購入してみた!

Node.jsのインストール
ではやっていきましょう。
初期設定済みのラズベリーパイを使って、必要なモノをインストールしていきます。
「Homebridge Config UI X」を使うには、Nodeを以下のバージョンにする必要があります。
- node v10.17.0 or higher
- npm v6.4.1 or higher
ラズパイに入ってたNodeが古かったので、最新化してます。「$」のコマンドを1つずつ実行します。
# aptで入れた元々のnodeを削除(必要であれば) $ sudo apt purge nodejs npm $ sudo apt autoremove # 最新のnode(14系)をインストール $ curl -sL https://deb.nodesource.com/setup_14.x | sudo bash - $ sudo apt install nodejs # npmバージョンアップ $ sudo npm install -g npm # バージョン確認 $ node -v v14.2.0 $ npm -v 6.14.4

Homebridge + Homebridge Config UI Xのインストール
Homebridge本体とWeb管理ツール「Homebridge Config UI X」の両方をインストールします。
$ sudo npm install -g --unsafe-perm homebridge homebridge-config-ui-x + homebridge-config-ui-x@4.18.0 + homebridge@1.0.4
続いて、Webサービスとして簡単に設定できるツール「hb-service」をインストールすれば、完了です。
$ sudo hb-service install --user homebridge ℹ Installing Homebridge Service ℹ Creating Homebridge directory: /var/lib/homebridge ℹ Creating default config.json: /var/lib/homebridge/config.json ℹ Starting Homebridge Service... ✔ Homebridge Started Manage Homebridge by going to one of the following in your browser: * http://localhost:8581 * http://192.168.xx.xx:8581 * http://[aaaa:bbbb:cccc:dddd:eeee:ffff:gggg:hhhh]:8581 Default Username: admin Default Password: admin ✔ Homebridge Setup Complete
Webブラウザから記載されているURL(管理画面)にアクセスすると、、、
キタキタ。
これにデフォルトユーザー(admin/admin)でログインしてみると、、、
カ、カッケー(カッコいい)!
まだ何もしていない初期状態ですが、こんなダッシュボード(状態タブ)が開きました。ここからHomebridgeサーバーを監視できます。
ダッシュボードはカスタマイズ可能で、パネルの形を自由に整形でき、時計や天気パネル、アクセサリ操作なども追加できます。
▼僕の場合、最終的にこんな感じになった。
ログコンソールやシステム情報、ラズパイの状態までバッチリです。ターミナルも使えました。
追加したアクセサリ(次章でやり方を解説)は、中央のパネルにあるように、ここからポチポチ家電を操作できます。面白い。

「Homebridge Config UI X」でプラグインを追加する
「Homebridge Config UI X」なら、プラグイン管理もお手軽です。
プラグインタブから、検索、インストール、更新、アンインストールの操作ができます。
▼「nature remo」で検索すると、こんなに盛りっと出てきます。
ここでは例として、スマートリモコン「Nature Remo」に登録してある照明をアクセサリ追加できる「Homebridge Nature Remo Lights」を追加してみます。
▼管理画面からインストールを押すだけで、プラグインが追加できます。
続いて、コンフィグタブで設定を追加します。
Homebridgeではおなじみの「config.json」をWebブラウザ上で直接修正できます。
▼Json形式の記述にミスがあると、ちゃんと叱ってくれます。有り難い。

さきほどインストールした「Homebridge Nature Remo Lights」の設定ファイルはこんな感じになります。
{ "bridge": { "name": "Homebridge 5682", "username": "aa:bb:cc:dd:ee:ff", "port": 51788, "pin": "593-82-282" }, "accessories": [ { "accessory": "NatureRemoLightDevice", "accessToken": "【Remoアクセストークン】", "id": "【家電ID】", "name": "パソコン照明" } ], "platforms": [ { "name": "Config", "port": 8581, "platform": "config" } ] }
▼設定ファイル内の「Remoアクセストークン」は、こちらから取得できます。
▼設定ファイル内の「家電ID」は、下記コマンドで取得できます。
/usr/bin/curl -X GET "https://api.nature.global/1/appliances" -H "Authorization: Bearer 【Remoアクセストークン】” > memo.json
▼家電を多く登録すると大量に出てくるので、整形してtypeやnicknameで検索。トップにある「id」が設定する「家電ID」です。
{ "id": "【家電ID】", ### ←家電IDがこれ "device": { "name": "Remo", "id": "aaa-bbb-ccc-ddd-eee", "created_at": "2018-11-21T14:36:34Z", "updated_at": "2020-05-14T08:54:28Z", "mac_address": "aa:bb:cc:dd:ee:ff", "serial_number": "...", "firmware_version": "...", "temperature_offset": 0, "humidity_offset": 0 }, "model": { "id": "fff-ggg-hhh-iii-jjj", "manufacturer": "irisohyama", "remote_name": "cl-rns2-ch1", "name": "Irisohyama LIGHT 001", "image": "ico_light" }, "type": "LIGHT", ### ←LIGHTとして登録してるやつ "nickname": "パソコン照明", ### ←Remoに登録してる名前がこれ "image": "ico_light", "settings": null, "aircon": null, "signals": [], "light": { "buttons": [...], "state": {...} } }
▼設定ファイルを修正したら、Homebridgeサーバを再起動。これも右上の電源アイコンから。

AppleホームアプリにHomebridgeアクセサリを追加する
ダッシュボード左上にあるQRコードを、iPhoneのホームアプリで読み取れば、さきほどの照明アクセサリを追加できます。

これでホームアプリからも、Siriからも照明操作ができます。
照明のON/OFFだけですが、iPhoneから操作できるのが良いね。
追加したアクセサリは、Homebridge管理画面のアクセサリタブからも確認できます。ポチッと操作もできます。

その他の便利なHomebridgeプラグイン
最後に、僕がインストールしたプラグインをいくつか紹介して終わります。
冒頭にも書きましたが、Nature Remo以外にも、環境センサーやスマートロック、SwitchBotで使ってます。
▼こんな感じです。
Nature Remoのプラグインは、設定が家電ID指定のみで簡単な「Homebridge Nature Remo Lights」の他に、赤外線情報をそのまま指定するプラグイン「Homebridge Nature Remo Local」があります。テレビの電源以外にも設定したい場合は、後者のプラグインを使って設定します。
▼参考になるかわかりませんが、設定ファイルも参考に載せておきます。
Config.jsonファイル
設定ファイル内にある「Homebridge Nature Remo Local」に記載する赤外線情報については、下記が参考になると思います。
最後に(使ったデバイスなど)
ということで、HomebridgeのWeb管理ツール「Homebridge Config UI X」の使い方を紹介しました。
1度コマンドベースでHomebridgeを構築した経験がある人ならわかると思いますが、Homebridge管理がとっても快適になるツールでした。

まだ使ったことがない人にはとてもおすすめ。設定時にこの記事が参考になれば幸いです。
今回、HomebridgeでHomeKit化したスマートデバイスがこちら。
▼スマートリモコン「Nature Remo」
▼壁スイッチをスマート化できる「SwitchBot」
▼スマートロック「セサミミニ」
それではまた。