どうも、CHASUKEです。
本記事では、スマートリモコン「Nature Remo」に登録しているエアコンをAppleのホームアプリで操作する方法を紹介します。

以前にも、Nature RemoのHomebridge対応の記事を書いてます。
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【Homebridge】NatureRemoをHomeKit対応させる方法
上記記事で使ったプラグインは、赤外線信号を1つずつを設定ファイルに指定できるものでした。

しかし、今回紹介するプラグインは、Remoに登録してあるエアコンのアプライアンスIDを調べて、設定ファイルに指定するだけで、こんな風に使えます。
それではやっていきましょう。
Homebridgeとは? 必要なものは?
Homebridge(ホームブリッジ)とは、iOS HomeKitAPIをエミュレートし、ホームネット上で実行できるNode.jsサーバーのこと
Nature Remoがあれば赤外線リモコンで操作できる家電に対し、Remo専用アプリやAIスピーカーから操作することが可能です。しかし、HomeKitには非対応のため、Apple標準のスマートホームアプリには追加できません。
そこで活躍するのが『Homebridge』
ラズパイなどにHomebridgeサーバーを稼働させれば、あたかもHomeKit対応したかのように、いつでも家電操作ができます。
▼今回のエアコンのAppleホーム対応で必要なものはこちら。
- iPhone・iPad・Mac、何でもOK
- ラズベリーパイ一式
- Nature Remo/Remo mini
▼最新モデルはラズベリーパイ4B!
▼Nature Remoはセンサー多く搭載されてた方が遊べる。もちろんRemo miniでもOKです。
ラズベリーパイ側の設定
ラズパイ側の設定手順は以下の通り。(※ラズパイは初期設定している前提です)
- Node.jsのインストール
- Avahiのインストール
- Homebridgeのインストール
- Homebridgeプラグインのインストール
ラズベリーパイでNode.jsで動くHomebridgeNode.jsサーバを稼働させます。このサーバにプラグインを追加することでNature Remoエアコンを操作します。
手順1〜3のインストール方法は、前回記事を参考にしてください。

Homebridgeプラグインのインストール
今回追加したHomebridgeプラグインは「homebridge-nature-remo-aircon」です。
んで、さっそく以下コマンドでインストール。
$ sudo npm install -g homebridge-nature-remo-aircon
でもこれ、エラーになります。
【追記】今はコレで入るようになったかも??
npmに上がってないため、ローカルインストールする必要がありました。
▼適当な場所でソースを取得します。
$ git clone https://github.com/kmaehashi/homebridge-nature-remo-aircon.git
もし、「error: Problem with the SSL CA cert」みたいなエラーが出た場合は、以下のコマンドで回避できます。理由はよくわかりません..
$ git config --global http.sslVerify false
▼続いて、必要となるパッケージをインストールします。
$ cd homebridge-nature-remo-aircon $ npm install
上記でインストールしたものを、homebridgeプラグインが置いてある場所にコピーします。コマンドはこんな感じ。
$ sudo cp -r /home/pi/tmp/homebridge-nature-remo-aircon/ /usr/lib/node_modules/

設定ファイルの修正
続いて、設定ファイル「/home/pi/.homebridge/config.json」を修正します。
設定ファイルの"accessories"内に「NatureRemoAircon」を追加します。僕の場合、別アクセサリとして「NatureRemo」も積んでいるので、以下のようになります。
... "accessories": [ { "accessory": "NatureRemoAircon", "name": "エアコン", "access_token": "xxxxxxxxx_xxxxxxxxxxxxxxx_x_xxxxxx_xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx", "appliance_id": "xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx" }, { "accessory": "NatureRemo", "name": "テレビ電源", ...
設定ファイル内の「access_token」と「appliance_id」の部分を書き換える必要があります。
アクセストークン取得方法
アクセストークン(access_token)は、ユーザにより異なるNature Remoサーバにアクセスするための鍵です。以下のページにアクセスして簡単に取得することができます。
▼iPhoneでアクセストークンを取得してみた。
サイトにアクセスし、ログインメールを送ります。
▼受信メールにあるリンクをタップ、許可する。
▼1番下にある「Generate access token」ボタンからアクセストークンを取得できます。
ここに表示されたものを設定ファイル内に入力すればOKです。
アプライアンスIDの取得方法
続いて、アプライアンスID(appliance_id)を設定します。
Remoアプリに追加しているRemo本体が複数ある場合は、設定が必要のようです。1台だけであれば、「"appliance_id": ""」のように空文字で問題無いです。
アプライアンスを取得するために、以下のコマンドを実行します。
▼下記は、Macターミナルでのコマンド例。先ほど取得したアクセストークンに置き換えてください。(※Windowsでcurlコマンドを使うには別途インストールが必要になります!!)
/usr/bin/curl -X GET "https://api.nature.global/1/appliances" -H "Authorization: Bearer [アクセストークンを入力]" > memo.json
これを実行した場所に『memo.json』というファイルが出来上がります。
取得したjsonファイルの一部を整形して、見てみると、
"id": "xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx",
"device": {
"name": "リビングRemo",
"id": "xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx",
"created_at": "2018-11-21T14:36:34Z",
"updated_at": "2018-12-01T22:42:39Z",
"firmware_version": "Remo/1.0.62-ggaaaa555",
"temperature_offset": 0,
"humidity_offset": 0
}
deviceが操作したいエアコンが追加してあるRemoであることを確認して、その上のidを設定ファイル(config.json)に追加すればOKです。
アプライアンス取得完了です!!
Homebridgeの起動
これで設定は完了なので、Homebridgeサーバを起動させましょう。(※事前にNature Remoアプリでエアコン追加が必要です)
$ homebridge
エラーが出なければ、OKです。
ホームアプリでエアコン操作!!
さてさて、Appleホームアプリを起動し、さっそくエアコンを操作してみます。
▼こんな感じでエアコンが追加されています。
アイコンから、現在の状態が「電源OFF、室内温度が21.5℃」というのがわかります。
▼アイコンをタップして、暖房・冷房の操作ができます。
ちなみに我が家のエアコンでは「自動」にすると、「応答なし」というステータスになってしまった。エアコン側が対応してないからかな。
▼アイコン画面に戻ると、暖房ならオレンジ、冷房ならブルーに色がつきます。

最後に(まとめ)
Nature RemoのエアコンをAppleホームアプリから操作できるようになりました。
アプライアンスIDを使って、簡単に設定できました。Nature Remoアプリを使えば操作できる内容ですが、せっかくのホームアプリなので。
▼それにSiriでも使えるおまけ付き。
▼Apple Watchでも良い感じです。
それでは皆様、快適なスマートライフを!
▼最新モデルはラズベリーパイ4B。
▼Nature Remo miniでもOK。