どうも、CHASUKEです。
Apple HomePod(ホームポッド)が発売され、さっそく我が家にも設置しました。
HomePodを使えば音楽再生以外に、家電の音声操作ができます。「Hey Siri」で家電を操作できるスマートホームを構築する事ができます。
本記事では、初心者の方向けにHomePodを使って家電操作する方法を紹介します。
購入した人、購入予定の人は、ぜひ参考にしてみてください。
HomePodで家電を操作するには
Apple HomePodで家電を操作するためには、製品が以下のいずれかに対応している必要があります。
- Apple HomeKit
- Siriショートカット
- IFTTT
詳しくは後ほどですが、サクッと紹介しておきます。
Apple HomeKit
HomeKit対応製品とは、Appleのホームアプリケーションを使って、安全かつ簡単にコントロールできるデバイスです。これに対応していれば、上の画像のようにApple製品のホームアプリからデバイスを管理する事ができます。
▼Appleのサイトから確認できるデバイスは以下の通り。
多くありますが、日本で購入できる対応製品は少ない。日本で購入できるものは、カメラや照明、センサーが多めです。
Siriショートカット
iOS12から使えるようになった機能です。
よく使う作業をSiriからの提案により「Siriショートカット」に登録できます。ショートカットは、HomePodから音声起動が可能です。
HomeKit対応デバイスは少ないが、Siriショートカット対応のデバイスは多い。
音声操作したい筆頭にテレビがあるが、現状、HomeKit対応のテレビは日本にないと思われる。(Sony BRAVIA 2019年モデルの一部が2019年内にHomeKit対応予定とのこと)
でも大丈夫。Siriショートカット対応のスマートリモコンを使ってテレビ操作をショートカットに登録すれば、HomePodから音声操作が可能になります。
IFTTT
IFTTT対応製品もHomePodから操作できます。
HomeKitもSiriショートカットにも対応してないが、自動化サービス「IFTTT」に対応した製品である場合です。
Siriショートカットを使って、IFTTTに登録したレシピを呼び出します。
TP-LinkやMerossのスマート製品がこれに当たるかと思います。
この方法は設定に少し手間がかかります。
今回は、IFTTT対応されたスマート電源タップを例にじっくり紹介していきます。
Apple HomeKitで音声操作する方法
HomeKit製品をAppleのホームアプリに登録して、Siriから操作する方法です。
ただ先にも述べた通り、Apple HomeKit対応製品は少ない。
例えば、対応デバイスとして、IKEAのスマート照明「TRÅDFRI」やPhilipsの万能照明「Hue」の照明があります。
▼以下の記事ではIKEA TRÅDFRIをレビューしてます。
【Appleホーム対応】IKEA TRÅDFRIゲートウェイの使い方・できること
続きを見る
その他、多くのHomeKit製品をレビューしてます。
▼ホームアプリ(iOS)では、こんな風に登録されてます。
照明を指定して「つけて/消して」「色を変えて」「明るさを30%にして」などとHomePodから照明操作が可能になります。
また、HomeKit対応のセンサーデバイスがあれば、「部屋の温度を教えて」と言って、部屋の状態をSiriに聞くことができます。
HomeKit対応しているだけあって、GoogleアシスタントとかAlexaのスマートスピーカーよりも反応が早いです。
HomebridgeによるHomeKit対応
実は、Apple HomeKitに非対応の製品でも、ホームアプリに追加することができるものがあります。
▼APIを公開している製品はほとんど可能です。
- Awair(環境センサー)
- SESAME Lock(ロック)
- Nature Remo(リモコン)
- Amazon Dash(スイッチ)
- Ambi Climate(エアコン)
- ラズパイカメラ
ただし、ラズパイ上にHomebridgeというサーバを用意する必要があり、少々大変なので、ここでは説明しません。
▼挑戦してみたいって方は、以下にやり方をメモしてるので参考に。
【Homebridge】ラズパイ公式カメラをHomeKit対応させる方法
続きを見る
Siriショートカットで音声操作する方法
スマートリモコン「Nature Remo」のテレビ操作を、Siriショートカットに追加してみます。
Nature RemoはHomeKit非対応ですが、Siriショートカットには対応しています。
注意ポイント
HomePodsからNature Remoを使用するにはパーソナルリクエストを有効にする必要があります。
やり方は簡単です。
まず、Siriからの提案をショートカットに追加するため、事前に登録したい操作を実行しておきます。これで後の操作でSiriショートカットの提案を受けれます。
▼さて、登録手順です。
Siriショートカットの提案がずらりと並びますので、Nature Remoの候補を見ると、事前に実行した操作が表示されます。
▼ここから1つずつ、Siriに登録します。
テレビの電源操作はONもOFFも同じなので、「テレビを操作して」とSiriにショートカット登録しました。
同じ提案を2フレーズ登録も可能
Siriショートカットの場合、HomeKit製品と違い、録音したフレーズでないと実行されません。また、Apple Watchでは起動できないものの、HomePodでは問題なく動作しています。
「続きの操作はiPhoneで」と言われる場合
Siriショートカット実行中に「アプリ」を開く必要があるものは、「続きの操作はiPhoneで行ってください」と言われてしまうことがある。この場合、HomePodの音声操作に加えて、iPhone側でも操作が必要でした。
この場合、次章の「IFTTT経由で音声操作する方法」で登録すれば、HomePodだけで操作を完結させることができます。
IFTTT経由で音声操作する方法
IFTTT対応のスマート製品は多く揃ってます。
HomeKit非対応でSiriショートカットにも非対応であれば、この方法を使います。
この場合、自動化サービスIFTTTをSiriショートカットで呼び出します。
例えば、Merossのスマート電源タップをSiriで呼び出せるようにします。
▼ステップはこんだけ。
- IFTTTでレシピ作成
- Siriショートカットを設定
IFTTTでレシピ作成
▼IFTTTでレシピを作成していきます。(※初回サインアップが必要)
ここでは、Siriショートカットで呼び出すための「Webhooks」から「Meross」を連携します。
▼先にWebhooksの設定から。
最後の「Event Name」は任意文字ですが、Siriショートカットの設定で使うので、メモしておきましょう。
▼続いて、スマート電源タップ「Meross」の設定です。
Merossの電源タップは、差込口ごとにON/OFF操作が可能。どのコンセントを操作するかを選べます。
これでWebhooksが呼び出されたら、スマート電源タップをONになります。
作ったレシピに名前をつけます。
電源タップには卓上扇風機を繋いだので「卓上扇風機オン」と命名。
▼Webhooks呼び出しに必要な「IFTTTキー」を表示します。
このIFTTTキーは後で使うのでメモっておきましょう。画面上でコピーできないようなので、スクショとってLINEの文字認識機能とか使って楽しましょう。
Siriショートカットを設定
IFTTT呼出用Siriショートカットの雛形は作ってあります。
▼こちらのURLをタップしてください。
▼ショートカットを取得します。
取得したショートカットの設定画面を開きます。
▼IFTTT設定時にメモした、「IFTTTキー」と「Event Name」を上から1つ目と3つ目のテキストボックスに入力します。
さぁ、最後の仕上げでショートカット名の変更、Siriの呼び出し登録をします。
これで、HomePodから呼び出しができます。
こちらのSiriショートカットも、iPhoneやHomePodのSiriで問題なく操作できるものの、Apple WatchのSiriでは操作できなかった。
理由はよくわからない。
最後に(まとめ)
以上、HomePodのSiriで家電操作する方法を紹介しました。
HomeKit対応カメラや照明を動かすだけでなく、Siriショートカット対応のスマートリモコンを使えば、テレビやエアコンを快適に操作することができます。もしそれらがダメでも「IFTTT」対応さえしてれば、HomePodから操作ができます。
HomeKit対応家電を揃えるのは、現状難しい。
Siriショートカット対応のスマートリモコンを使うのがオススメです。多くの種類があって迷っている人には、Nature RemoやSwitchBot Hub Mini、RS-WFIREX4をおすすめします。これらならどれを買っても間違いないですが、おすすめ順は下記の通り。
▼記事中で紹介したNature Remo。Nature Remo miniも同様に使えます。
▼リモコン機能だけでなく、SwitchBotシリーズが使えるのが大きなメリットです。
▼家電リモコンRS-WFIREX4は、赤外線の到達範囲が広く安定して使えます。
HomePodを導入すれば、最高な音で曲を聴けるだけでなく、自宅をスマートホーム化することができます。
それでは、良いスマートライフを。