どうも、Synology NASを自宅で運用しているCHAUSKEです。
Appleのスマートスピーカー「HomePod mini」が発売され、Homebridgeの需要が高まってる気がします。当然の流れですが。
Homebridgeとは?
Homebridgeは常時起動しておく必要があります。このような場合、ラズパイがよく使われるが、NASで代用できます。我が家では、家族の写真やファイル管理用に、Synology「DS920+」というNASを使っています。今回は、これにHomebridgeを追加してみました。
ということで本記事では、Synology NASにHomebridgeを構築する手順を紹介します。

この手順が使えるNASについて
今回の手順では、Synology NASにDockerパッケージを追加します。
Dockerパッケージとは?
このDockerを使えば、誰かが作成したHomebridgeの環境を、簡単に複製して利用できます。
しかし残念なことに、Synologyの全モデルで、このDockerパッケージを追加できるという訳ではありません。2020年12月時点では、下記モデルが対応しています。(※2018年以降モデルを抜粋)
シリーズ名 | モデル名 |
21 シリーズ | DS1621xs+, DS1621+, DVA3221 |
20 シリーズ | FS6400, FS3600, FS3400, RS820RP+, RS820+, DS920+, DS720+, DS620slim, DS420+, DS220+, DS1520+, SA3600, SA3400, SA3200D |
19 シリーズ | RS1619xs+, RS1219+, DS2419+, DS1819+, DS1019+, DVA3219 |
18 シリーズ | FS1018, RS3618xs, RS818RP+, RS818+, RS2818RP+, RS2418RP+, RS2418+, DS3018xs, DS918+, DS718+, DS218+, DS1618+ |

Synology NAS にHomebridgeを構築する手順
では、Synologyのデスクトップ画面を起動して、設定していきます。
▼パッケージセンターから「Docker」を検索して、インストールします。
▼追加後、Dockerパッケージを起動し、「レジストリ」タブから「oznu/homebridge」を選びます。
▼タグは「latest」にしてます。
▼「イメージ」タブを開くと、追加されているのがわかります。
上記イメージを設定していく前に、「File Station」を起動して、自動で作成されたdockerフォルダ配下に「Homebridge」を準備しておきます。
さきほどのイメージの設定に戻ります。
コンテナ名は任意で、「高権限実行コンテナを使用」をチェックし、「詳細設定」に進みます。
「詳細設定」タブの「自動再起動を有効にする」をチェックし、「ボリューム」タブを押します。
ここで先ほど作成したHomebridgeフォルダを追加し、マウントパス「/homebridge」を設定します。
続いて、「ネットワーク」タブで「同じネットワークをDockerホストとして使う」を選択します。
続いて、「環境」タブで下記2つの変数を設定して、適用します。
DSM_HOSTNAME | DS920PLUS(※NAS名) |
HOMEBRIDGE_CONFIG_UI | 1 |

「NAS名」はコントロールパネルで確認
コントロールパネル - 情報センター - ネットワークタブ
これで設定は終わりなので、詳細設定を適用させて、次へ。
▼「ウィザード終了後、このコンテナを実行」をチェックし、適用します。
▼「コンテナ」タブで何か動いていれば、OKです。

Synology NAS のHomebridge管理コンソールにアクセスする
アクセスURLは下記の通り。
http://(NASのIPアドレス):8080/login
初期ユーザー「admin」、初期パスワード「admin」でログインができるはずです。
▼出ました!
左上のHomeKitコードをiPhoneで読み込んで、ホームアプリにアクセサリ追加ができます。
ここに対象プラグインを追加することで、Nature RemoやSwitchBotなどのスマートデバイスをホームに登録することもできます。
▼プラグインやアクセサリの追加方法はこちら。
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【Homebridge】Web管理ツール「Homebridge Config UI X」をラズパイで使う方法
続きを見る
▼SwitchBotの登録方法はこちら。
-
SwitchBotやリモコン家電をHomeKitに対応させる方法【Homebridge】
続きを見る
▼Nature Remoの登録方法はこちら。
-
【Homebridge】NatureRemoをHomeKit対応させる方法
続きを見る
▼デバイス追加後の見栄えですが、こんな感じにしました。
無事に、Synology NAS上でHomebridgeを動かすことができました。

最後に
以上、Synology NASにHomebridgeを追加する方法を紹介しました。
Homebridgeを使えば、HomePod miniから音声操作できるデバイスを増やすことができます。
Dockerパッケージが追加できるSynologyモデルをお持ちの人は、是非お試しください。