今年もばっちり確定申告を済ませたCHASUKEです。
僕は、会社から給与をもらっている普通のサラリーマンですが、当ブログ「CHASUKE.com」からわずかにアフィリエイト収入を得ている「副業サラリーマン」です。
ネット収入を得ることで気になり出すのが「確定申告」ですよね。
会社の収入に対しての所得税や住民税は、給与からの天引き納税(特別徴収)なので問題ありません。しかし、アフィリエイトなどのネット収入が年間20万円超えする場合は、確定申告をして税金を納める必要があります。
副業収入があって確定申告しなければと思っていても、「本業の会社にバレるかも」「多分20万円超えてないかも」「やり方がわからない」など様々な理由でやり過ごしている人も多いと思います。
だが、もしこれがバレると、本来の納税額に応じて15%(50万円未満)、20%(50万円以上)の「無申告加算税」が追加でかかります。
先にいっておくと、僕ら副業サラリーマンの確定申告(白色)は意外と簡単です。さらにいうと、確定申告することで、副業が会社にバレる心配もありません。
都度、ZaimやMoneyFowardなどでちゃんと収支をメモっていれば、1日とかで終わっちゃうほどです。有り難いことに収入と経費を計算したところ、僕のサイトも広告費で20万円以上の利益が出ていました。
前置きが長くなりましたが、本記事では、副業サラリーマンのアフィリエイト収入を確定申告(白色)する方法。そして、追加で支払う税金の計算方法を書きます。
この記事が、初めて確定申告する人の参考になれば幸いです。
副業サラリーマンの僕が確定申告(白色)する理由
僕は白色の確定申告をしています。
確定申告には青色と白色があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
白色は、青色よりも確定申告の記載(帳簿付け)が簡単です。しかし、青色にある65万円の特別控除や赤字繰越のメリットが受けれません。他にも、1個当たりが高額な経費(パソコンなど)の場合、白色だと10万円以上で減価償却対象になってしまうのに対し、青色だと30万円以上などの違いがある。
青色は帳簿付けが面倒だが、大きく節税できます。
特に大きいのが、65万円の特別控除です。課税対象額を大きく減らせるのは嬉しいよね。
これにはさらに条件があって、副業収入(アフィリエイト収入)を事業所得として計上する必要があります。残念ながら、副業サラリーマンのネット収入は基本的に「雑所得」に分類されます。
ということで、僕が青色申告を選ぶメリットはないため、白色で確定申告しています。
メモ
得た収入で生計を立ててる人などは「事業所得」にできる場合もあるので、一度調べてみると良いです。
副業収入を会社にバレずに確定申告できる
勤め先に内緒で副業をしている人も多いはず。
最近は副業OKの会社も増えてるようですが、特別な理由がない限り禁止している企業は多いです。
さきに、勤め先にバレる仕組みを書きます。
上の図では、給料(本業分)は会社が確定申告するため、ネット収入(副業分)の確定申告(①)から書いてます。①では、確定申告のタイミングで追加の所得税を個別に支払います。
支払う所得税の計算方法は後ほど
確定申告すると、税務署から住んでる市町村に自動で税額が通知(②)されます。
その後、前年収入をもとに計算された住民税徴収額の決定・変更通知書が5月に送られるのだが、この時に「本業分+ネット収入分の合算」を勤め先に連絡(③赤矢印)されます。これを特別徴収といい、副業分と合わせた住民税を6月〜翌年5月で、給料天引きで支払うことになります。
勤め先の経理担当が市町村からの通知書をチェックすれば、「その他の所得計」や所得区分に「雑」があれば、明らかに何らかの収入を受け取ってるのがわかります。
じゃあ、どうすれば良いのか。簡単です。
①の確定申告の書類作成時に、住民税を「自分で納付」にチェックするだけです。
これにチェックするだけで、ネット収入分の住民税通知は個人宛に、そして本業の収入分は会社に届きます(③青矢印)。つまり、副業分だけ「普通徴収」にすることが可能です。
副業分の所得税と住民税の計算方法
具体的な確定申告方法の前に、稼いだ副業分の所得税と住民税の計算方法をおさらいしておきます。
本業分は下記を例(①〜④)に計算してみます。
また、副業分は下記を例に計算してみます。
- 収入:200万円
- 経費:100万円
- 利益:200 - 100 = 100万円
副業分の「所得税」計算方法
上の源泉徴収票の支払金額(①)が「年収」ですね。
そこから収入ごとに決まる給与所得控除額を差し引いたのが給与所得控除後の金額(②)です。
基礎控除や配偶者控除、保険控除などの合計が③になります。そして、②から控除額③を差し引いた金額が、本業の課税対象額になります。
6,000,000 - 1,487,500 = 4,512,000円(1000円未満切り捨て)
本業+副業分の課税対象額がこちら。
4,512,000 + 1,000,000 = 5,512,000円
この額で所得税を計算します。計算方法は下記にあり、今回の場合、税率「20%」で控除「427,500円」となります。
▼計算するとこうなります。
5,512,000 × 0.2 - 427,500 = 674,900円
さらに復興特別所得税(2037年まで)として、ここに2.1%が追加されます。
674,900 × 0.021 = 14,100円(100円未満切り捨て)
▼本業+副業での所得税額はこうなります。
合計674,900 + 14,100 = 689,200円
既に勤め先から支払い済みの源泉徴収額(④)を除くと、副業分として追加で支払う所得税は以下のとおりです。
689,200 - 484,800 = 204,400円
副業分の「住民税」計算方法
住民税は細かくみると「所得割の税率」と「均等割の税率」があり、税率は住まいの市区町村によって異なります。
「市区町村名 住民税」などで検索すると調べられます
どこの市区町村でも、所得割の税率が10%、均等割の税率が5000円と計算するのが妥当です。
副業利益100万円であれば、「10万5千円」が5月に通知される住民税となります。
【スマホ利用】副業サラリーマンが確定申告(白色)する方法
2020年はスマホで申告書を作成し、税務署に郵送しました。
参考
副業サラリーマンの確定申告は、2020年からスマホでできるようになりました。
マニュアルも充実しており、副業サラリーマンの場合、下記の通りやればOKです。
ということで、迷いそうなポイントだけピックアップして書いていきます。
事前に準備するもの
- 給与所得の源泉徴収票
- 副業の収入と経費
- マイナンバー
- 身元確認書類
- 印鑑
- 封筒(郵送の場合)
補足しておくと、2020年より確定申告書への源泉徴収票の添付は不要です。記載内容のメモがあれば確定申告できます。
副業の収入や経費の考え方は、人それぞれ考え方があるので省略します
スマホで確定申告してみた!
まずは「確定申告書等作成コーナー」にアクセスし、作成開始から作成します。
step
1申告内容に関する入力
作成前に提出方法や申告収入を聞かれます。
僕はこんな感じにしました。
- 提出方法:書面
- 申告する収入:雑(その他)
step
2収入・所得金額の入力
ここで、源泉徴収票をもとに「本業の給与所得」を入力するとともに、「副業の雑所得」を入力します。
本業の方は、源泉徴収票の内容を入力するだけなので省略します。
▼雑所得の方はこんな感じで入力しました。
- 種目:その他
- 種目(その他):その他
- 所得の生ずる場所:目黒区下目黒1-8-1ほか
- 報酬などの支払者の指名・名称:アマゾンジャパン合弁会社ほか
僕の場合、ネット収入が複数の会社からあるのですが、Amazonアソシエイトを代表とし、後ろに「ほか」と記載しています。
step
3各種控除の入力
ふるさと納税がある人、配偶者がいる人などは記載する必要があります。
ここも特に困ることはないと思います。
step
4住民税等に関する入力
「会社にバレずに確定申告は可能」の章で書いた、住民税の「自分で納付(普通徴収)」入力は、この画面でできます。
間違えないように慎重に!
step
5所得税の計算結果を確認
ここまで入力した内容で自動計算され、副業分としての追加納税額が表示されます。
申告した所得税を自分で期限までに納付する必要があるので、忘れずに。納付方法など詳しくは国税HPで
step
6印刷してポスト投函
- 確定申告書B(第一表)
- 確定申告書B(第二表)
- 添付書類台紙
自宅にネットワークプリンタがあれば、上記申告書をスマホからそのまま印刷できます。持って無ければ、コンビニでも印刷できます。
あとは氏名横に押印して、マイナンバーや運転免許証などの写しを貼り付けて、ポスト投函するだけです。
申告書は折り曲げて封筒に入れてもOKですが、僕は角形2号の封筒に入れてポスト投函しました。ちなみに、切手代は120円です。
最後に(まとめ)
副業サラリーマンの確定申告について書きました。
白色の確定申告であれば、スマホで簡単・手軽にできます。それに会社にバレる心配もありません。
ただし、レシートおよび領収書の保管、収入と経費の記録は、日々の積み重ねが大事です。
▼確定申告ソフトも多く存在しますが、、
僕が思うに、アフィリエイト収入程度の副業サラリーマンなら確実に不要です。
通常の家計簿アプリで十分。ちなみに僕は、こんなのを使ってます。
- 自宅用:マネーフォワードME
- 個人用:Zaim
無料枠でも十分に使えますが、両方とも有料プランで使ってます。
この記事が初めて確定申告する人の参考になれば幸いです。それではまた。