本記事の内容
本記事では、TourBoxシリーズのワイヤレスモデル「TourBox Elite」の特徴や使い心地、旧型との違いを紹介します。左手デバイスで作業効率したい方は必見です。
どうも、ブログ用の画像や動画編集に励んでいるCHASUKEです。こんにちは。
TourBoxというデバイスをご存知でしょうか?
TourBoxは、2020年に日本にきたクリエイター向け左手デバイスです。写真・イラスト、動画編集などの分野で数多くのクリエイターに愛用され、神デバイスと称賛されてます。
今回そのTourBoxが改良され、待望のBluetooth対応モデル「TourBox Elite」が登場しました。現行モデルを使っていて、ケーブルの煩わしさは諦めてたので、これにはかなり驚きました。

ワイヤレス最高じゃないか
TourBoxシリーズは、TourBox 2020(第1世代)から始まり、2つのボタン機能が追加されたTourBox NEO(第2世代)があります。今回の「TourBox Elite」が第3世代となります。

初のホワイトモデル!!
本記事では、TourBoxとは何なのか、Eliteと従来モデルとの違い、Eliteを実際に使ってみた感想の3つを紹介していきます。
既にCAMPFIREで事前予約が開始されており、僕もしっかり予約済みですが、先行して1台送って頂きレビュー記事を書いております。
専用ソフトウェア「TourBoxコンソール」は日本語対応。対応OSは、macOS 10.13以降(M1チップ対応)、Windows 10以降(Windows7、8、8.1は有線のみ)となってます。

TourBoxとは?何ができるのか?
TourBoxはクリエイター向けの左手デバイスであり、汎用型コントローラーとも言えます。
見た目は従来モデルと同じですが、従来の機能をそのまま引き継ぎ、プラスで大きな進化を遂げています。まずはTourBoxでどんなことができるのかを紹介していきます。
▼第1世代のレビューもご参考に。
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【TourBox レビュー】設定で自由自在。編集作業を爆速にするクリエイター向け左手デバイス!
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左手だけで自由自在に操作できる
右手にペンやマウス、左手にTourBoxを使って快適に作業を進めることができます。
TourBoxには、形が異なるボタンとノブ、スクロール、ダイヤルの11個が搭載されてます。ブラシや流量、不透明度などの大小を変更したり、画像や動画、音楽作成の様々なパラメーター調整やツール切替などがサクサクできます。
クルクル回す系はかなり使いやすいですね。
各種ボタンの1回押し・2回押し、組み合わせ押しなど、さまざまな操作にアクションを割り当て登録できます。
また、TourBoxの管理コンソールソフトが使いやすいのもメリットの1つ。直感的に利用できる工夫がされており、例えば、割り当てたキーをボタン1つで確認するガイド表示も便利です。
すぐに設定内容を確認できるので、無理に登録したキーを覚える必要がなく、徐々に手に馴染ませれる仕組みが嬉しい。使いこなせずスグに投げ出してしまうこともないですね。
さまざまなソフトウェアに対応
TourBoxは、多様なソフトウェアで使えます。
一例ですが...
Photoshop,Lightroom,Illustrator,Capture Oneなどの画像編集ソフト、CLIP STUDIO PAINT,ComicStudio,Painter,SAIなどのペイントソフト、そしてFinal Cut Pro,Premeire,Affter Effects,DaVinci,Audition,CINEMA 4Dなどの動画や音楽編集ソフトウェアなどなど…
▼ソフトごとに用意されたプリセットを切り替えて、TourBoxに適用します。
プリセットをカスタマイズしたり、1から自作することもできます。
また、ユーザーが今使っているソフトウェアを自動認識し、対応プリセットに切り替えることも可能。組み合わせて使う人には嬉しいですね。
さらに、コミュニティ(リンク)や知り合いがシェアしたプリセットをインポートしたり、自分のオリジナルプリセットをシェアできるのも面白いです。
TourBox Elite と従来のTourBox NEOとの違い
ここからは、従来のTourBoxシリーズとの違い(進化ポイント)をチェックしていきます。
新機能がこちら!!
- カラバリが増えてパーツが刷新
- Bluetooth対応でワイヤレス化
- 回転系ボタンが触覚フィードバックと速度調節に対応
- TourMenuとマクロ機能が追加
回転系ボタンの速度調節、TourMenu・マクロの3機能は、旧型機(第1,2世代)でも利用できます。
Eliteのみで使える機能だと勘違いしそうだが、上に書いた3機能はハードに依存しないソフトウェアの機能であるため、旧型機でも使えます。実際に旧モデルで動くことも確認済みです。
カラバリが増えてパーツが刷新
これまでブラックのみのTourBoxでしたが、Eliteでは白と半透明カラーが追加されてます。
従来のブラックもカッコ良いのですが、デスク環境に合わせて白バージョンも選べるようになってます。手の脂汚れも目立ちにくそう。
半透明黒は、他よりも価格が上がりますが、通常の黒より所有欲を満たすデザインですよね。ちなみに、僕はめちゃめちゃ迷った挙句、ホワイトを予約してます!!!
それから、各パーツが全面的にアップグレードされてます。耐久性だけでなく、内蔵チップも強化され、より滑らかな操作が可能になってます。
さらに、ボディはUV抗菌と耐指紋のスプレー塗装加工により、汚れにくくなったとのこと。

ワイヤレス(電池式)で使える
TourBox EliteはBluetooth対応の左手デバイスで、単3電池2本で動作します。バッテリーは内臓していないので、充電はできません。
2台のPCとペアリングし、手軽に切り換えて利用可能。また、無線通信に必要な技術認証も取得しており、安定した接続で素早いデータ伝送も期待できます。

回転系ボタンが触覚フィードバックと速度調節に対応
この機能もワクワクしました。
内部に振動モーターを搭載し、ノブ、スクロール、ダイヤルの目盛りを刻む感覚がわかる仕組みが備わってます。振動強度も設定可能で、実際に目盛りをイジっている感覚が得られるとのこと。
さらに、3つの回転系パーツは、調節スピードのカスタマイズも可能で、回す速度は同じでも、移動距離に変化がつけられます。

TourMenuとマクロ機能が追加
TourMenuとは、TourBoxオリジナルのメニューツールのこと。上の画像のように、いつでもどこでも表示させることができます。また、マクロ機能は、1操作で複数アクションを順番に実行できるものです。

TourBox Elite の外観と付属品
こちらがTourBox Eliteのパッケージ。
形状サイズは従来モデルと同じで、116×101×44mm。重さは424g(電池込)あるので、どっしり安定して使えます。

カラー|モダンスモークブラックトランススルーセント
スモークカラーなので中身がくっきり見えませんが、ブラックと違うカッコ良さがあります。
▼本体表面はサラサラ素材。

パーツのイジりやすさは抜群
各パーツとも旧型の操作感と同様ですが、サイドボタンだけ深く押せるように変わってました。
TourBox Eliteはワイヤレス接続が特徴ですが、今まで通り、上部にあるUSB-C端子にケーブルを繋いで有線操作でも使えます。
バッテリー非搭載なので、ワイヤレス利用時は乾電池が必須となります。有線接続ならPCから電源を取れるので、電池不要で使えます。
▼乾電池とUSB-Cケーブルは付属しています。
電源ケーブルは1.5mと十分な長さでした。
背面には滑り止めパッドと、電源スイッチ・Bluetooth設定ボタンがあります。
電池持ちは最低でも2ヶ月以上とのこと。この辺りは長期で利用してみないとわかりません。
TourBox Elite を使ってみた感想

My Desk!!
左手にElite、中央にキーボード、右手にマウスというスタイルで配置してますが、TourBoxがコードレスで使えるのは最高ですね。
新機能を中心に、TourBox Eliteをしばらく使ってみた感想を書いていきます。
ワイヤレスでデスクがすっきり最高!
やっぱり1番はコレです。
僕はMac miniをデスク裏にマウントしてるので、有線接続するとなると、ケーブルがデスクを横断することになる。邪魔なんですよね。
TourBox Eliteなら、ワイヤレスキーボード、マウスと並べてすっきり配置できます。
気になっていたBluetooth接続は安定しており、操作時の遅延は一切気になりません。操作感は有線接続した時と同様です。
ケーブルがないおかげで、常にデスクに置いてあっても邪魔な気が一切しない。使わないときは、隅に避けておけるのも嬉しいポイントです。
相変わらずTourBoxコンソールが使いやすい

専用ソフトは日本語対応!!
TourBoxコンソールという専用ソフトでキーの割り当て設定し、起動させた状態で使うわけですが、これが相変わらず使いやすい。
▼こちらからダウンロードできます。
Elite対応のバージョン4.0が未公開であるため、特別に提供されたβ版を使ってます。
▼コンソールの設定画面がこちら。
基本的にプリセットごとに設定します。左上にプリセットリストが並んでおり、何パターンも作ることができます。
プリセットは1から自作することも、サイトからダウンロードもできます。
プリセットの全体数は多いが、日本語のプリセットは少なめです。ここからダウンロードして、コンソールにインポートできます。
インポートしたプリセットをベースとし、好き勝手に上書きカスタマイズができます。

2回押しや組み合わせもキー設定可能
例えば、Affinity Photoで画像をJPEGなどに書き出す場合、「Shift+option+Command+S」のショートカットがあるのですが、これをTourBoxから1発操作できます。
▼各キーの割り当て画面はこんな感じ
基本設定では、単純なキーボードのコマンドはもちろん、フォルダやファイル、Webアクセス、音楽操作まで設定ができます。
基本設定とは別で、マクロとTourMenuが設定できます。こちらは後ほど紹介します。
楽しくカスタマイズできるのだが、数が多くなってくると、わけがわからなくなってきます。そんな時に便利なのが、ガイド表示。迷ったらこれを表示させてスグに確認できます。
TourBoxコンソールに関しては、従来通りですが、文句なしの使いやすさです。
それから、アプリに応じたプリセットのオート切替も正常に動作してます。例えば、LightroomからChrome用のプリセットにスムーズに切り替わってくれます。
指先に伝わるフィードバックで微調整がしやすい
TourBox Eliteから搭載された触覚フィードバックについて、操作イメージがこちらです。
ダイヤルを回すと等間隔にカチカチと指先に振動でフィードバックがもらえます。編集ソフトのパラメータ調整は、強弱が難しいですが、微調整がかなりしやすくなってます。
TourBoxコンソールから、振動レベル(強・弱・OFF)とスピード調節(3段階)をダイヤルごとに個別設定できます。
振動レベル「強」でもそこまでフィードバックは強くないですが、十分に使いやすいです。
旧型モデルの場合でも、スピード調節のみ設定できます。
マクロとTourMenuがかなり便利!
マクロ機能も自由度が高くて面白いです。
例えば、画像ソフトでJPEGの1200pxで出力したい場合、いくつかの操作が必要になります。これをボタン1つで連続操作ができます。
▼マクロを呼び出すと、こんな感じ。
マクロによる効率化はデカい。使いこなすと最強の武器になる予感がしますね。
▼さっきの1200px保存マクロの設定はこちら。
1つのアクションには、キーボード入力だけでなく、遅延やカーソル移動、テキスト入力やファイル起動まで可能です。

最後に、いつでもどこでも自由にメニューが呼び出せるTourMenu機能も使ってみました。
Windowsのフリーソフトによくあるランチャーアプリみたいに使えます。
メニューには、作成済みマクロまで載せることができました。めちゃめちゃ便利ですね。
マクロもTourMenuも多くの使い道があるので、使いこなせば、作業を爆速化できます。
マクロとTourMenuは、旧型モデルでも問題なく動作しました。
TourBox Elite のレビューまとめ
本記事では、ワイヤレス左手デバイス「TourBox Elite」の特徴や旧モデルとの違い、実機レビューを紹介しました。
良い点はココ
- 手に馴染む本体デザイン
- TourBoxコンソールが絶品
- ワイヤレスで邪魔にならない
- 触覚フィードバックで微調整しやすい
- マクロ・TourMenuの自由度が高い
注意点はココ
- マクロ・TourMenu、ダイヤルのスピード調節は旧型機でも使える
- バッテリー非搭載のため、充電不可
- 日本語のプリセットは少なめ
- iPadでは使えない
総評すると、TourBox Eliteは文句なしに使いやすいデバイスと言えます。ワイヤレス化はもちろん、新機能も多くの場面で活用できます。現在、左手デバイスをお探しなら超おすすめです。
繰り返しになるが、回転系ボタンのスピード調節やマクロ、TourMenuといったハードに依存しない機能は現行機でも利用できます。
つまり、現行機をお持ちであれば、カラバリやワイヤレス、触覚フィードバックを魅力に感じるなら買い換える価値があります。
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