どうも、見えない熱を可視化できる不思議なカメラを手に入れたCHASUKEです。
サーモカメラというモノです。名前だけ聞くと、大きな機材を想像してしまいそうですが、今回手に入れたのは、iPhoneに装着して使える小型の「FLIR ONE(フリアーワン)」です。
スマホ用の小型カメラですが、精度は本物です。Amazonで赤外線温度計を調べると、約2,000円の製品がヒットしますが、FLIRはなんとその10倍以上。プロの点検業者も使う道具なんです。
モデル名 | FLIR ONE Gen3 | FLIR ONE Pro |
Amazon価格 | 25,300円 | 44,536円 |
今回僕が試したのは、Lightning端子付きのFLIR ONE Gen3。他にも、解像度や視野角などの性能向上した上位のProモデルが存在します。
標準モデルでもなかなか手が出しづらい価格ですが、使ってみるととても面白いです。
例えば、我が家の何気ないエアコン風景。ここにFLIR ONEを装着したiPhoneをかざしてみると、、、
▼熱が色分けされて、このように映ります。
エアコンの冷気がしっかり可視化できてます。これは凄いですね。楽しい。
FLIR ONEがあれば、普段の何気ない風景に熱情報をアドオンできます。家で少し使って「めちゃめちゃ面白い!!」と感動した僕は、FLIRを持ち出して色々な熱を探してきました。
本記事では、手軽に熱の可視化できる「FLIR ONE」について書きます。普段は目に見えない熱景色に興味がある人はぜひご覧ください。
スマホ用サーモカメラ「FLIR ONE」の外観と使い方
こちらが、FLIR ONEパッケージです。
右下にMFi認証マークがあるので、Lightningを持つiPhone・iPadに互換性があります。
▼こちらが同梱物になります。
- FLIR ONE Gen3 for iOS本体
- 保護ケース
- USB-Cケーブル
- クイックスタートガイド
FLIR ONEは、iPhone側から電源給電できない。そのため、事前に1時間(40分稼働)の充電が必要となります。ここがちょっと不便。
あとは、iPhoneに接続するだけです。
ちなみに、測定できる温度範囲は-20℃~120℃であり、高さ1.5mから落下しても壊れないほどの耐久性が備わってます。
丈夫な専用ケースも付属するので、本体や充電ケーブルの持ち運びにも便利です。
ずっとiPhoneに着けておくのは邪魔なので、これは助かる。持ち運びに困りません。
スマホアプリで簡単に利用できる
使い方は簡単です。
FLIR ONEをiPhoneに接続し、専用アプリを開いてかざすだけです。アプリ側で色々設定もできます。純正のカメラアプリからは使えません。
▼こちらがFLIRアプリです。
アカウント登録なども不要で、すぐに使えました。FLIRの電源を入れて、アプリで覗くだけ。
FLIRカメラがこの位置にくるので、レンズを塞いでしまってやや撮影しづらいものの、スマホに映った映像に驚いた。
アプリの機能はシンプルで、ライブビューから撮影→加工ができます。フィルターも多く用意され、見やすい熱可視化画像を撮影できました。
FLIRカメラでとらえた熱情報が相対的に色分けされ、熱がどこあるのか一目でわかります。また、中央にある十字マークを調査対象に合わせると、表面温度が数値で表示されます。
近くにあったEcho Spotはスクリーン表面が約40℃と表示された。確かに精度も良さそうですね。これは面白いー!!
続いて、マグカップに80度ほどの熱湯を少しだけ注いで撮影してみました。
通常ならAmazonのマグカップがある事しかわからないが、FLIRなら熱いものがどれだけ注がれているのかもわかってしまう。また、熱が周りに広がり、付近の温度も上がってますね。
スマホ用サーモカメラ「FLIR ONE」をスーパーで試してみた
ちょうど地元のスーパーで買い物する用事があったので、FLIRカメラを連れていってみました。飲み物や惣菜とか熱調べたら面白そうですよね。
飲み物売り場
飲料コーナーで使ってみると、最前列(画像中央)と1つ奥(画像右)にあるペットボトルの表面温度に約4度も差があった。少しでも冷えているものをお求めなら、1本奥を取ろう。
お次は、温かい飲み物コーナー。そこで、1本だけしっかり温まってる缶コーヒーを発見した。
なぜコレだけ温まってるのか不明ですが、今まで見えなかった情報が見えると、これほどまでに楽しいのか…。
惣菜売り場
FLIRがあれば、惣菜選びにも困らないw
手前にある唐揚げやかき揚げは、残念ながら作ってから時間が経過しているようだ。僕は迷わずに奥で黄色に光っている出来立てのエビフライをチョイスした。
パン屋さん
サンドイッチを温めて食べる派の僕にとって、焼きたてでないパンは許されない。
FLIRがあれば、焼きたてマークに偽りはなく、食パンが出来立てであることが確認できる。
▼こっちは手前と奥のパンが焼きたてのようだ。パン選びにも活躍してくれます。
ちなみに、分析アプリ「FLIR Tools」を利用すれば、もっと細かくサーモグラフィーの研究や分析が可能です。
上画像のように、複数のスポット温度表示や、範囲内の最小・最高温度の表示などができました。
身近な場所•モノで試してみた
今年の夏は、猛烈に暑い。。。
FLIR ONEがあれば、近くの避暑地を探すのにも役立ちそうだ。
車内のチャイルドシートは50℃近くになってるので、冷やしてから乗せてあげたい。
保冷剤でささっと冷やしてあげるだけで、一気に10℃くらい下がりました。
▼調理後のキッチンは、こんな感じ。
めちゃくちゃ熱そう。火傷に気をつけないと。
ちなみに、真っ暗闇でも熱測定は可能です。
照明を消して、テレビ付近を撮影してみると、周りの電化製品が浮き彫りになった。暗闇の中から熱物体がどこにあるか可視化してくれる。
それから、絨毯やカーペットに残る熱も可視化できるので、探偵みたいなこともできます。
見えない物が見えるって、面白い!
スマホ用サーモカメラ「FLIR ONE」の使い道
冒頭にも書いた通り、FLIR ONEは、専門家が使うほどの高性能デバイスです。僕は面白半分で使ってしまいましたが...。
製品ページに、実際の利用事例がありました。
自動車の点検
- 冷却や排気システムのチェック
- ラジエーターの液漏れを特定
- タイヤ状況や空気圧を確認
エネルギーの効率化
- 住宅の断熱材や窓からの熱漏れ
- エネルギー効率の悪い製品の特定
- 冷たい隙間風の特定
自宅のメンテナンス
- 水漏れ箇所を特定
- 水漏れや浸水の原因を追跡
- ショート箇所の特定
- 暗い場所の昆虫・ネズミの発見
スマホ用サーモカメラ「FLIR ONE」まとめ
iPhoneで熱を可視化できるサーモグラフィーカメラ「FLIR ONE Gen3」でいろいろな熱を可視化してみました。普段見えないものが見えるって、なんかワクワクしますね。
僕のように専門家でなくても、製品レビューの熱効率の確認、料理時の温度確認だったり、生活の中で使える機会は多くあると感じます。
今回僕が使ったスタンダードモデルでも、十分ですが、より正確さを求めるなら上位のPro版を選ぶのも良さそうです。
FLIR ONE Proモデル標準モデルと比べて4倍に改善されたサーマル解像度とVividIR画像処理により、より細かいところまで見分け、より遠くからより小さなものを測定できます。
本記事はここまで。生活の様々な場面で役に立つスマホ用サーモカメラでした。