どうも、CHASUKEです。
前回ラズパイをHomebridgeサーバとし、学習リモコン『Nature Remo』をHomeKit対応させました。Remoアプリを起動する手間が省けて便利になった。
https://chasuke.com/wp/remo_homebridge/
今回は、同じHomebridgeの仕組みを使って、ラズパイのカメラモジュールに接続したラズベリーパイ公式カメラをHomeKit対応させてみました。
▼その結果、こんな感じにリアルタイムに映像を確認できるように!!
これが結構簡単にできてしまうので、サクッとセキュリティカメラみたいなものが作れてしまう。カメラ系は活用の幅が広くて面白いのでテンション上がっちゃいますw
やり方をメモしておきますので、Appleユーザで、ラズパイカメラを持っている人は是非試してみてください♪
カメラをセット(使ったもの)
材料ですが、以下のものを使いました。
- Raspberry Pi Zero WH
- Raspberry Pi Camera Module V2
詳しくはこちらを参考に
https://chasuke.com/wp/pizerostarterkit/
取り付けが便利かなと思い、ラズパイZEROを利用したんですが、一つ問題が。。
僕の『ラズパイZERO WH』はGPIOヘッダー付きのモデルだったので、せっかくケースにカメラマウントがあってもGPIOが当たってケースが使えない。
仕方がないので、WISHで200円ほどで購入した透明ケースと合わせて利用した。
▼お寿司みたいになったけども、コンパクトにまとまった。
ピンヘッダがうまいこと噛んでフィットw
HomeKit対応させる方法
Node.jsやHomebridgeなどがインストールされている前提で進めていく。
まだ何にもない場合は、前回の記事を参考(※Homebridgeのインストールまで)に各種インストールしてみてください。
https://chasuke.com/wp/remo_homebridge/#i-3
環境をチェック
ちなみに、僕が実行したラズパイ環境がコレ。
$ lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID: Raspbian
Description: Raspbian GNU/Linux 9.4 (stretch)
Release: 9.4
Codename: stretch
$ uname -a
Linux raspberrypi 4.14.52+ #1123 Wed Jun 27 17:05:32 BST 2018 armv6l GNU/Linux
$ nodejs -v
v8.11.1
$ npm -v
5.6.0
事前準備
カメラモジュール有効化
ラズパイの設定画面からカメラモジュールを有効化しましょう。ラズパイのデスクトップから設定変更しても良いですが、SSHからでも設定変更が可能です。
▼設定変更コマンド
$ sudo raspi-config
▼「5 Interfacing Options」から「P1 Camera」を選んで有効化(Enabled)します。
カメラモジュール用デバイスドライバのロード
続いて、デバイスドライバをロードします。これをやらないとカメラモジュールを見つけることが出来ず、映像が表示できません!!
▼ロードコマンド
$ sudo modprobe bcm2835-v4l2
ffmpegのインストール
動画/音声のエンコーダおよびデコーダである「ffmpeg」をインストールします。
▼こちらもコマンドで簡単にインストール可能
$ sudo apt install ffmpeg
Homebridgeの設定
プラグインのインストール
さて、事前準備が終わったところで、ラズパイ公式カメラをHomeKit対応させるためのプラグイン「homebridge-camera-rpi」をインストールします。
▼インストールコマンド
$ npm install -g homebridge-camera-rpi
設定ファイルの作成
続いて、「/home/pi/.homebridge」に配置する設定ファイル「config.json」を作成します。参考に、僕はこんな感じにしました。
{
"bridge": {
"name": "Homebridge",
"username": "ZZ:ZZ:ZZ:ZZ:ZZ:ZZ",
"port": 51826,
"pin": "131-45-154"
},
"description": "Raspi-Camera",
"platforms": [
{
"platform": "rpi-camera",
"cameras": [{"name": "ラズパイカメラ"}]
}
]
}
Homebridge起動
Homebridgeサーバを起動します。
▼起動コマンド
$ homebridge
以下のようなQRコードやHomeKit設定コードがターミナル上に表示されれば、成功です♪
これで設定完了です!!
Appleホームアプリにアクセサリ追加
いよいよ、ホームアプリにアクセサリを追加していく。
「アクセサリを追加」から「コードがないか、スキャンできませんか?」を選ぶと、追加可能なアクセサリが2つ表示される。
設定ファイルに入力した「ラズパイカメラ」を追加します!!
▼HomeKit設定コードを聞かれますが、Homebridge起動で表示されたコードを入力すればOKです。
いつでもどこでも見れるホームカメラ完成!
うぉおっ!監視されてる!!
見える見える!!
ラズパイZeroのせいか少し重いですが、全然使い物になる。
それにApple TVなどを『ホームハブ』として設定していれば、外出先からもカメラ映像をチェック可能です。是非こちらも参考に。
https://chasuke.com/wp/appletv_hub/
Apple Watchからもチェック可能
HomeKit対応させたラズパイカメラですが、Apple Watchのホームアプリからも再生可能なんすね〜。
少々カクカクだけど、手軽すぎる!#AppleWatch pic.twitter.com/yD4KafVWQJ— CHASUKE (@chasuke__) August 22, 2018
会議中でも時計見るふりして自宅の様子をチェック可能になりました。
こりゃー便利です♪
最後に
ラズパイ公式カメラをHomeKit対応させてみた!
コンパクトで軽量なラズパイZeroのカメラなら、モバイルバッテリーを利用してポータブルなセキュリティカメラとして利用できそうだ。
ラズパイ設定は色々と手間がかかりますが、自作カメラが十分活用できる。iPhoneユーザーでラズパイ持っているなら、試してみると面白いですよ♪
それではまた。