SESAME4にも対応
セサミ3の後継モデル「セサミ4」でも、本記事の方法でHomeKit対応が可能です。
どうも、自宅のスマートホーム化に取り組んでいるCHASUKEです。
コスパ最強のスマートロックといえば、「SESAME3(セサミ3)」ですよね。同時に登場した指ロボット「SESAME Bot」もかなりお手頃です。
そんなセサミ3で残念なのが、正式にはHomeKitに対応してない点。そのため、通常Appleホームアプリからの操作ができません。
しかし、セサミとAppleデバイス間にHomebridgeを挟むことで、Appleホームで操作が可能になります。本記事ではこの設定方法を書いていきます。
必要なモノを揃えるのが少し大変ですが、ホームアプリからこのように操作可能になります。
この映像ではセサミ3を操作してますが、同じくセサミボットも設定可能です。

▼SESAME3とSESAME Botの使用レビューも書いてます。こちらもお時間がある時にぜひ。
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【レビュー】スマートロック「セサミ3」でできること・使い心地を解説します!
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【レビュー】1個1,980円の「セサミボット」で壁スイッチをスマート化してみた!
SESAME3•SESAME BotのHomeKit対応で必要なモノ
▼SESAME3、SESAME BotをHomeKit対応させるために必要なものがこちら。
- セサミ3 または セサミ4
- セサミボット
- セサミのWi-Fiモジュール
- ラズパイ(サーバー稼働用)
Homebridgeサーバーを稼働させるために、デファクトスタンダード的なラズパイを記載しましたが、動けば何でも良いです。
今回は解説してませんが、Macで試すこともできます。
Homebridgeサーバーは、GUIプラグインを入れることで、以下のように視覚的に管理できます。
▼ラズパイにHomebridge本体とGUIプラグインを設定する方法は、以下が参考になります。
また、SynologyなどのNASでHomebridgeを稼働させることもできます。一部モデルでは、Dockerが使えるので、環境構築が手軽にできます。

SESAME3•SESAME BotをHomeKit対応するための設定方法
さきにざっくりと設定の流れを紹介しておきます。
- SESAMEのAPIキーの取得
- SESAMEデバイスのIDの取得
- SESAMEデバイスの暗号鍵の取得
- Homebridgeプラグインの導入
最後のHomebridgeの設定に必要な情報をひたすらかき集めます。これが少し大変です。

SESAMEのAPIキーの取得
APIキーとして、以下の2つを取得します。
- API_KEY
- CLIENT_ID
これは簡単で、以下のページで、セサミアプリと同じメールでログインすると表示されます。

SESAMEデバイスのIDの取得
続いて、SESAME3およびSESAME BotそれぞれのデバイスIDを取得します。
- SESAME-UUID
▼セサミアプリのデバイス設定から確認できます。
UUIDは長い文字列で、そのままコピーができないのでLINEなどの文字読み取りでコピーしましょう。
SESAMEデバイスの鍵情報の取得
最後にデバイスごとに設定されている鍵情報(ただの文字列)を取得します。
これが少し大変ですが、難しいことは考えずに鍵を取得していきます。
▼まずは、オーナー鍵のQRコードを画面コピーして、QRコード読み取りアプリで中身の文字列を取り出します。
僕はiPhoneアプリ「QRコード読み取りアプリ」で中身の文字列を取り出しました。
▼中身はこんな形式になってます。
ssm://UI?t=sk&sk=xxxxxx&l=yyy&n=zzz
上記の「sk=xxxxxx(132文字)」の部分をメモします。
続いて、Macやラズパイのターミナルでpython3を起動し、以下の3つのコマンドを実行します。
$ python3 >>> import base64 >>> b64 = “xxxxxx” >>> base64.b64decode(b64)[1:17].hex() ‘aaaaaa’
上記の「aaaaaa(32文字)」が必要な鍵情報になります。
これをデバイスごとに取得します。
Homebridgeプラグインの導入
ここからはHomebridge側の設定です。ここまでに得た情報を設定するだけとなります。
▼Homebridgeにアクセスします。
▼プラグイン検索で「sesame」を入力し、「Homebridge Open Sesame」を選びます。
これで設定画面が表示されるので、SESAME3とSESAME Botのそれぞれで必要な情報をセットしていきます。どちらかのデバイスだけでもOKです。
セサミ3の設定
「KEY Secret」がQRコードから取得した鍵情報のことです。
セサミボットの設定

▼設定が終わったら、Homebridge右上のボタンで再起動して完了です。
SESAME3•SESAME BotをAppleホームで操作してみた
ホームアプリが使える以下のようなAppleデバイスで操作ができます。
- iMac
- MacBook
- iPhone
- iPad
- Apple Watch
▼iPhoneで操作したデモです。音が出ますのでご注意ください。

ホームハブとなるデバイス(HomePod・Apple TVなど)があれば、外出先からでも操作ができます。
▼ホームアプリから、「ホームハブ」が接続済みとなっているか確認ができます。
「ホーム設定」 → 「ハブとブリッジ」 → 「ホームハブ」
最後に
以上、SESAME3およびSESAME BotをAppleのホームアプリで操作する方法を紹介しました。
道具や情報集めが少し大変ですが、iPhoneユーザーなら確実に使い勝手がよくなります。興味を持った人はぜひ試してみてください。
