どうも、CHASUKEです。
今まで、MacBookのUSB-Cポートを拡張するため、USB-Cハブを自宅でも外でも使ってました。
▼こんなの1台持ってれば、必要なときだけ抜き挿しして手軽に使えます。

belkin USB-C マルチメディアハブ
最近は、MacBookをクラムシェルで使うようになり、抜き挿しするのがやや面倒に思えてきました。それに、多くの周辺機器をつなぐと電力不足にもなりかねません。

と考えていたところ、タイミングよくBelkinのドックステーション「Thunderbolt3 Dock Pro」をお借りし、使用感を試すことができた。
Thunderbolt 3 Dock Pro 特徴
- シンプルな見た目
- 搭載ポートは12ポート
- 超高速データ転送
- デスクが広々すっきり
ということで本記事では、高性能ドッキングステーション「Belkin Thunderbolt 3 Dock Pro」を実際に試したレビューを書いていきます。
映像編集や動画編集などのクリエイティブな作業をする人、デスク上で多くの周辺機器を使う人におすすめできるアイテムです。

Belkin Thunderbolt3 Dock Pro 外観と搭載ポート
▲Thunderbolt 3 Dock Proのパッケージ。
Apple製品と相性の良い機器ではあるが、macOS/Windowsの両方に対応しています。
▼本体デザインはシンプルでカッコいいです。
MacBookと同じアルミ素材でとても相性が良い。色合いはスペースグレーと同じ。
▼サイズはやや大きめで重さがあります。
- 重さ :422g
- サイズ:19.8 × 8.1 × 2.5cm
搭載端子は、正面と背面をあわせて12ポートです。別途170wの電源供給して使うセルフパワー式なので、あらゆる端子で同時利用が可能です。
正面
左から順に
- USB-A 3.1 Gen 2
- USB-C 3.1 Gen 2
- UHS-II SDカード
- オーディオジャック(IN/OUT)
前面は高性能なデータ転送ポートが並んでます。
USB3.1 Gen 2では、最大10Gbps(1,250MB/s)のスピード転送が可能です。SDカードスロットの方は、UHS-II(Ultra-High-Speed II)に準拠し、最大312MBpsのデータ転送に対応しています。

背面
左から順に
- USB-A 3.0 × 4
- ギガビットLAN
- Displayport(DP 1.4)
- Thunderbolt 3
- Thunderbolt 3 (最大85W出力)
- 電源入力 (170W入力)
背面には端子が勢揃い。
PCマークのあるThunderbolt 3端子にMacBookを、その隣のThunderbolt 3もしくはDisplayport端子に外部モニターを接続すれば外部モニターに映すことができます。
ThunderboltとDisplayportにそれぞれ接続すれば4K/60Hzで2台までのモニターを繋げます。モニター1台なら、なんと「8k/30Hz・5k/60Hz」といった出力も可能です。
1つ注意したいのが、最も一般的なHDMI端子がない。もし、モニター側にHDMIしかないなら「Displayport HDMI 変換アダプタ」が必要です。

さて、その他の付属品です。
電源アダプタとケーブル類が色々入ってるのですが、国別(台湾・中国・日本)のプラグです。
▼驚きだったのが、3ピンの日本プラグ。
普通のコンセントで使えないじゃん。3ピン対応の電源タップか、3ピン→2ピン変換アダプタが必要です。

▼Thunderbolt 3規格対応ケーブルも合わせて同梱されてます。
ケーブル長は0.8mあります。ドッキングステーションとMacBookの接続は基本的にこれ1本だけ。これでモニターを含む周辺機器への接続と電源確保(85W)の両方できます。
次章からデスクにセットしていきます。
Belkin Thunderbolt3 Dock Pro の使用感
さて、セッティングしていきます。
結論からして、シンプルなドックが1台増えるだけなので、デスクはすっきり広々と使えます。
強敵だったのが、この電源アダプタ。MacBookや周辺機器に電源給電するので仕方ないが。
▼これをデスクの上に置いてしまうと、逆にごちゃごちゃするので、机の下に隠しました。
使ったのは、どこの100均にもあるハンギングワイヤーラック。机に引っ掛けて簡単に設置できて、ACアダプタもすっきり隠せた。
ケーブル1本で周辺機器と充電が可能!
ドックの電源を繋ぎ、4K/60Hzモニターとドック、MacBookとドックをそれぞれThunderbolt 3ケーブルで接続してます。これで映像を出力しつつ、最大85Wで電源を確保できます。
残念ながらMacBook Pro 16"の純正ACアダプタでは96W入力に少し足りないですが、問題なく使えています。持ち出すことの多いMacBookのバッテリーを常に100%にしておけるのは嬉しい。

USB-Aデバイスや外部メディアを使うたびにUSB-Cハブを挿していたが、据え置きでいつでも挿せる環境は、思った以上にストレスフリーでした。
MacBookから1本のケーブルを接続するだけってのが素晴らしい。
MacBook側のポートはそれ以外使わないので、持ち運び時もスムーズ。ケーブル1本を外すだけ。
別のMacBookやiPadにもケーブル1本差し替えるだけで、同じ環境が使えるようになります。
また、裏面にあるゴム足と本体の重さのおかげで、機器の抜き挿しで簡単に位置ズレしないのも良いと思った。

超高速データ転送が快適!
前面には、USB3.1 Gen2とUHS-II SDに対応したポートが揃ってます。
高性能なUHS-II対応のSDカードは持っていないので、USB3.1 Gen2対応のポータブルSSDで性能をチェックしてみました。
▼USB-C 3.1 Gen2で測定
完全に爆速。
試しに、4.68GBの動画データをコピーしてみたところ、たったの5.82秒で転送が完了した。むちゃくちゃ快適です。
ちなみに、背面のUSB3.0でも同じSSDで測定してみると、速度は半減しました。規格通りです。
続いて、個人的に良かったのが、ギガビットイーサネット(LAN)端子。これまで部屋にLANポートを準備してはいたが、ごちゃごちゃするのを嫌ってWi-Fiを頼ってました。
据え置き型なら有線LANも邪魔になりません。通信速度の測定結果は、安定の爆速でした。

他にも正面にあるイヤホンジャックも便利です。
最近多くなったテレワークやWeb会議では、充電切れなどを回避するため、有線イヤホン/ヘッドホンを使っているので。
ちょっと残念に思った注意点
試していて、少し気になったのが本体の発熱。
供給電力も大きいのでそれなりの発熱は承知の上でしたが、本体に手を置いて、3秒間耐えられないほどの熱さです。
本体の上にモノを積んだり、暑い場所での使用は避けた方がいいと感じるレベルでした。
その他、せっかくデスク上にあるのだから、iPhone・iPadの充電もできたらなと思うことも。
▼正面のUSBポートにLightningを挿せば充電はできます。だが、出力が6.7Wと低めです。
充電できないことはないが、急速充電に慣れていると遅く感じてしまいます。
Belkin Thunderbolt3 Dock Pro まとめ
以上、1本で12個の周辺機器を接続できるドッキングステーション「Belkin Thunderbolt 3 Dock Pro」を試してみました。
Thunderbolt 3 Dock Proがあれば、ケーブル1本で、2枚までのモニター(4K/60Hz)に加え、LANやSSD、SDといった周辺機器をまとめて増設できます。
実際に使ってみて、USB-Cハブは外出用、自宅環境にはドックステーションが最適だと改めて感じた。今回はMacBookで試したが、iPad Proでも同じ使い方ができます。

本体の熱問題、MacBook Pro 16"への電力不足という不満点はあるものの、僕的には満足度の高いアイテムでした。
万人におすすめできるものではないが、MacBookを外部モニターでお使いで、周辺機器を多く使う人なら満足できるはずです。
▼価格は3万円以上。だが、ドックの性能をみればそれ相応な価格です。