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Synologyアドオン『DiXiM Media Server』で録画番組を一括管理

どうも、CHASUKEです。

便利なアドオン(パッケージ)が盛り沢山なSynology NASですが、今回は録画番組を自在にコピー・配信できるメディアサーバアドオン『DixiM Media Server』を試してみました。

こちらのアドオン『DixiM Media Server』は、有料パッケージ(8.5ドル)ではあるものの、録画したテレビ番組をSynology NASにコピーする機能を持ち、コピーした録画番組をDLNA対応機器に配信できるDTCP-IPサーバ機能を持つ。また、配信/公開できるのは録画番組だけでなく、お気に入りの音楽や写真、ビデオもホームネットワーク内で共有することが可能なメディアサーバアドオンだ。

『DixiM Media Server』は、現在のところDS218jモデルのみで利用可能なパッケージです。ご注意ください!!

それでは、さっそく試していきます。

何ができるのか

できること

冒頭で簡単に説明しましたが、箇条書きにしておきます。

  • テレビやレコーダー機器から録画番組をNASへダウンロード
  • 自動ダウンロード設定が可能
  • ダウンロード録画番組の削除/タイトル編集
  • ダウンロード録画番組/写真/ビデオ/音楽などコンテンツの公開/配信

できること(機能)は、主に2つ。写真や動画だけでなく、録画番組もホームネット内で公開/配信もできるディアサーバ機能。

それに加え、DTCP-IPムーブ対応のテレビやレコーダー機器に保存された録画番組をDS218Jにダウンロードし、家中のテレビにある録画データを一元管理することも可能♪

 

できないこと

逆にできないことは、以下の通りです。

  • NASにある録画番組のムーブアウト機能
  • NASにある録画番組の宅外アクセス機能

 

DTCP-IPムーブ対応機器一覧

ここで重要なのが、保有するテレビやレコーダ機器が、DS218Jにダウンロード可能なDTCP-IPムーブ対応しているかという点。

ちなみに、我が家のリビングで利用しているBDレコーダーは未対応だったが、寝室で利用しているnasneが対応機器だった。

対応機器が不明だったので、サポートに問い合わせたところ、録画番組をダウンロードできる動作保証機器一覧(2018.7.3時点)を教えてもらえた。

メーカー機器名
BUFFALOLS410DX/LS411DX
LS510D/LS520D
I-O DATAHVL-A/HVL-AT/HVL-ATA/HVL-ATS/HVL-DR
HVL-S
HDL-AA/HDL2-AA
PanasonicDMR-BWT630/530/BRT230
DMR-BZT9300/830/730
DMR-BRT250
DMR-BZT750/BWT650/BWT550
DMR-BWT/660/560/BRT260
DMR-BZT9600/860/760/750/665
DMR-BXT970/870
DMR-BRW500/BRS500
DMR-BRZ2000/1000/BRW1000
DMR-BRX6000/4000/2000
DMR-BRG2010/BRZ1010/BRW1010
DMR-BRW510/BRS510
DMR-BRX7020/4020/2020
DMR-UBZ2020/UBZ1020/BRG2020/BRZ1020
DMR-BRW1020/BRW520/BRS520
DMR-BRG2030/BRG1030/BRS530
DMR-UBZ2030/UBZ1030/BRT1030/BRT530
DMR-UBX7030/UBX4030/BRX2030
DMR-UBX7050/UBX4050/BRX2050
DMR-BRG2050/BRW1050/BRW550
SHARP
BD-W550
BD-W2600/1600/560/W560SW
BD-S560
BD-T3600/2600
BD-T1650
BD-NT1000/2000/3000
BD-NW2100/1100/510/WW1100/NS510
BD-NT1200
BD-NW520/1200
BD-WW1200
BD-NS520
BD-UT1200/2200/3200
BD-UW2200
BD-UT1100/2100/3100
SONY
nasne
BDZ-ET1100/ET2100
BDZ-EW1100/EW510
ひかりTVSTW2000

『DixiM Media Server』機能を試す

nasneで録画したテレビ番組を、Synology NAS『DS218j』にダウンロードし、保存した録画番組をDLNA対応テレビ、iPhoneアプリ「DIXIM Play」で再生してみました。

 

アドオン起動してダウンロード準備

パッケージセンターより『DiXiM Media Server』をインストールできます。

▼インストール完了して起動するとこんな画面が展開する。

とりあえず、メニューをスキップする。

 

▼事前に、[サーバの基本設定]-[公開フォルダーの設定]を確認しておく。

 

アドオンをインストールすると、DS218j内に「Downloads」というフォルダが作成され、ホームネットワーク内の公開フォルダに指定されている。nasneからこのフォルダにコピーを行うことになる。

ちなみに、公開フォルダは自由に追加が可能。例えば、DiXiMMediaServerフォルダ配下に「Photo」を作成し、公開設定すると、DLNA対応機器からPhotoフォルダを閲覧可能になる。

 

録画番組をダウンロード

さて、nasneから番組をダウンロードします。

▼ダウンロードから「メディアサーバからダウンロード」を選ぶ。

 

▼録画番組のダウンロードが可能な機器一覧が表示される。対応機器は「DTCP-IPムーブ対応機器一覧」を要確認!!

我が家に設置している機器だと、LinkStationとnasneが表示されたが、残念ながらリビングのDLNA対応レコーダーは表示されなかった。

 

▼nasneに3倍モードで録画した映画を試しにダウンロードしてみる。

デジタル放送番組の録画データは、著作権保護のため9回分(ダビング10)しかコピーできないようになっている。9回目のコピーは移動になり、内蔵HDDの番組は消去される。

ダウンロードするとアイコン表示の「10」がカウントダウンする。

 

▼ダウンロードは、負荷が少ない時間帯に予約しておくことも可能。

 

開始ボタンからダウンロードが始まる。

約2時間の録画データを約20分ほどでダウンロードできた♪

「低解像度優先でダウンロードする。」というチェックがあるが、これにチェックしなければ、後にiPhoneアプリから再生ができなかった。ここでは、チェックしてダウンロード、チェックせずにダウンロードの2パターン試してみた。

 

ダウンロードした録画番組の管理機能

コンテンツの管理から、コピーした録画番組を確認できる。録画番組が持つ情報からバラエティや映画などジャンルで絞れる。また検索機能も使えて便利。

 

▼とりあえず、録画番組名が長すぎるので、スッキリした名前に変更。

 

録画番組の名前変更の他に、容量が枯渇してきた際に自動削除対象とするかしないか等の設定が可能。

 

 

NASにコピーした録画番組を再生する

さて、Synology NASに無事に録画データをコピーできたので、NASにあるデータを再生してみます。

パッケージ開発元が提供するプレーヤーアプリを利用すれば、「iOS」「Android」「Windows」「Fire OS」で録画再生が可能。試しに、DIXIM PLAYアプリから、直接DLNA対応テレビからの2パターンで再生してみた♪

 

スマホアプリから再生

スマホから再生には『DIXIM Play』というアプリが利用できる。

DiXiM Play

DiXiM Play
開発元:DigiOn, Inc.
無料
posted withアプリーチ

Synology NASに保存した録画番組にアクセスして「DIXIM Playアプリ」で再生するには、課金する必要があります。iPhoneアプリ初期設定や課金方法は、こちらのマニュアルに記載されてました。

利用には端末ごとに課金が必要で、月額と買い切り課金が選べる。課金前に1分間のテスト再生できます!!

月額(税抜)買い切り(税抜)
iOS版100円/月1,300円
Android版100円/月1,300円
Windows版200円/月2,600円

 

▼課金してライセンス登録して、アプリを使ってみる。

サーバータブにて、DS218J[DiXiM Media Server]を選ぶ。2つ表示されているが、上の方は別パッケージ「メディアサーバー」による表示となる。

見ての通り、低解像度優先モードにチェックしなかった方は、グレーアウトされ再生できなかった。グレーアウトされていない方は無事に再生できました。。

目的のサーバが表示されない場合があったが、サーバの基本設定から停止→起動したら表示された。

 

DLNA対応テレビから再生

現在のテレビは、大抵ネットワーク接続できてDLNA対応のものがほとんどだと思う。我が家の4年ほど前に購入した「BRAVIA KDL-55W920A」でも再生が可能。当然だが課金は不要。

▼対応テレビであれば、メディアプレーヤーに接続が可能。

 

DS218Jに保存されているデータを選択して再生できた♪

利用するメリットは?

今回はnasneに録画したデータを、一旦DS218Jにコピーして、DS218J側のデータにアクセスして番組を再生してみた。

そんなことをしなくても、nasneにアクセスして、直接モバイルやDLNA対応テレビから再生が可能である。録画データをDS218Jへコピーするメリットを考えてみた。

 

レコーダーの容量を節約

nasneは、1TBを利用しているがDRモードで約103時間、3倍モードで約232時間の録画容量しかない。我が家のレコーダーも、数年使っていると、いつでも見えるように絶対に残しときたい録画番組が増えてきて困っていた。最近のレコーダーならHDDを買い足することで容量拡張が容易にできるが、その分スペースや電源確保が必要になる。見えないところに隠してあるDS218Jのディスクを有効利用できるなら、こちらのがありがたい。

また、今回試した手動ダウンロードとは別に、自動ダウンロード機能もあるため、いつの間にか容量がパンクして録画できてなかったというのも避けられそうだ。

 

複数レコーダーの録画データを一括管理

リビングや寝室にある機器にバラバラに保存された録画番組を一括でSynology NASで管理して、サクッと目的の録画番組にアクセスすることができる。

DS218Jでは、最大容量24TB(12TB x 2)が利用できるので、テレビっ子ならあらゆる番組をこちらに退避させてNAS側から一括管理することができる。

最後に

DTCP-IP対応のメディアサーバパッケージ『DixiM Media Server』を利用してみました。シンプルな設定操作で、扱いが厄介な録画データを簡単にコピーすることができた。

ディスク容量を豊富に確保できるため、テレビ録画管理用のNASとしてDS218Jの導入もアリです。また、テレビやレコーダー機器の容量が不足して困っているなら、試してみることをおすすめします♪

▼『DixiM Media Server』の対応モデルはDS218Jのみ。

それではまた。

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CHASUKE

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