どうも、CHASUKEです。
僕は撮影した写真の編集にAffinity PhotoやLightRoom、PhotoShopを使ってます。これらはショートカットを使って作業の効率UPできるけど、これがなかなか覚えられない。

そこで活躍するのが、今回紹介する左手デバイス「TourBox(ツアーボックス)」です。任意の入力キーを自由自在にTourBoxに割り当て、自分だけの専用コントローラーが作れます。右手はマウスやペンタブ、左手はコレを使って、編集作業を爆速化させるアイテムです。

注目は本体の見た目はともかく、様々な形状をしたボタン類。凄いガジェット感ですよね。
これらの各種スイッチは、人間工学に基づき片手で使いやすいように配置されています。実際に触ってますが、思ってた以上の使い心地で驚きました。自分なりにカスタマイズしてサクサク作業が進んだといの達成感も凄まじいw
TourBoxは、現在クラウドファンディング「Makuake」にて支援を募集中ですが、1台レビュー用に提供して頂けました。有り難い。
本記事では、編集作業を爆速化する左手デバイス「TourBox」のレビューを書きます。
【追記】無事に製品化され、現在はAmazonで購入できるようになってます。
TourBoxの特徴・出来ること
レビュー前に「TourBox」で出来ること・特徴をまとめておきます。
- オール黒でカッコ良い外観
- 考え抜かれたボタン配置
- 適度な重さで安定して操作可能
- 自由自在にプリセットを作成可能
- ユーザー同士でプリセットを共有
- 設定アプリが直感的で使いやすい
- 便利なガイド機能が使える
- Mac/Windowsで利用可能
- Makuake価格で税込15,480円
自由にキー割り当てして使うので、特に対応ソフトの指定はない。下記のようなクリエイターソフトで利用はもちろん、ゲーム開発ソフトやブラウザにも使えそうです。
- Photoshop、Lightroom、Capture Oneなどの画像処理ソフト
- Clip Studio Paint、Comic Studio、Saiなどのペイントソフト
- Final Cut Pro、Premiere、After Effectsなどの映像編集ソフト
TourBoxの各ボタンのシングル・ダブルクリック、組合わせ押しなど、多くの入力パターンにキー割り当てできます。
ダイアルやノブ、スクロールを使って、微調整が驚くほど簡単に。また、1個戻るや進む操作、コピーやペーストといった頻繁に使うショートカットもボタン1つでシームレスに操作できます。設定ソフトの完成度が高くて実験しながらカスタマイズできるのが楽しいです。
海外発の製品ですが、マニュアルや設定ソフトは日本語対応されており安心して使えます。

TourBoxの外観・付属品
こちらがパッケージです。オール黒の頑丈な箱に入ってました。

▼パッケージ内容がこちら。
- TourBox本体
- USB-C to USB-Aケーブル(1.5m)
- ユーザーマニュアル
- クイックスタートガイド
サンプル品なので内容に変更があるかもですか、上記のとおりです。
マニュアル類は全て英語でしたが、日本語対応されたマニュアルがWeb公開されています。

▼こちらが本体とケーブルです。
TourBoxは有線デバイスです。PCとケーブル接続して使います。
少し変わった形状をした本体。
本体表面にはサイドボタンを含め様々な14種のインターフェースが備わってます。表面はマットな手触りで高級感があります。

サイズは116×101×44mmです。
手を添えるとコンパクトさがわかる。慣れてこれば片手を添えてブラインドタッチできるように設計されている。
サイズに対して重さは370gとずっしり。この重さと裏面にある滑り止めのおかげで安定して操作ができます。

左サイドにボタンが1つ。上サイドに電源で使うUSB-Cポートがあります。

左サイド

上サイド
USB-Aポートもありますが、ハブ用です。
例えば、iPhoneを挿せば、充電とデータ転送ができました。
▼付属ケーブルのUSB-C側をTourBoxに、USB-A側をPCに接続して使えます。
僕はMacBookで使うので、USB-Aを挿すのにUSB−Cハブが必要になる。また、付属のケーブルは1.5mなのでノートPCで使うには長さが邪魔だった。
試しに手持ちのUSB-C to USB-Cケーブルを挿したら問題なく動きました。

TourBoxの使い方・カスタマイズ
さっそくTourBoxを自分専用にカスタマイズしたいところですが、パソコンに下記をインストールする必要があります。
- MacまたはWindowsドライバー
- コンソールアプリ
「ドライバーとコンソールアプリ」のインストール
必要なものは下記からダウンロードできます。
今のところ、動作環境は「macOS 10.10以上/Windows 7以上」なのでご注意を。

▼僕はMac版をダウンロードしました。
Macの場合、ステップ1〜2を順番に実行するだけで簡単でした。
途中でセキュリティ設定の変更など必要ですが、手順(画面付き)のPDFも用意されてて、スムーズにできました。

TourBoxのカスタマイズ
続いて、カスタマイズ方法です。
こちらがTourBoxのカスタマイズを行うためのコンソール画面です。
アプリごとに左上の「プリセット」を作成します。PhotoShopとLightRoomのプリセットは最初から用意されてました。
例えば、PhotoShopプリセットを見ると、下記のように設定されてるのがわかる。
- ノブ:ブラシサイズの増加・減少
- スクロール:画像の拡大・縮小
- ダイアル:カーソル上・下
このプリセットは、TourBoxのプロクリエイターが設定したもの。「俺はダイアルでブラシサイズを変えたいんだ」など自分の使いやすい設定に簡単にカスタマイズできます。
TourBoxの各ボタンを触ると、そのボタンの設定項目に自動でジャンプします。例えば、ダイアルのARROW_DOWNとなってる箇所をクリックすると、キーの割当画面が表示されます。
ここにキーボードやマウス操作を割り当てます。すでにショートカットとタグの組み合わせが登録してあるので、そこから選んでも同じです。
これでダイアルのキー割り当てを、ブラシの太さ変更に変えれました。

ダブルクリックや同時押しの設定も可能

設定方法やプリセット内容は、動画付きマニュアルがあるので、詳しくはこちらから。
作成したプリセットは共有可能
ソフトごとにプリセットを1から作るのは大変。
PhotoShopやRightLoom以外のプリセットは、まだ公式提供されてないようですが、ユーザー同士で共有できます。作成したプリセットをエクスポート/インポートできます。
メモ
TourBoxのフォーラムで、実際にプリセットのシェアが行われているようです。

実際に使ってみた感想
一言で言うと、最高。超気に入った。
触り心地の良いデバイスで、各種ボタンの配置が考え抜かれている。左手をTourBoxに被せて、すぐに目的のスイッチにアクセスできる。また、ボタンを押せば「カチッ」として感触が良い。
正直、使う前は「結局使い慣れたキーボードに戻るだろうな」なんて思ってましたが、1ヶ月使ってますが、もっと使いたいという気持ちが強い。
主にPhotoShopで使ってますが、思い通りにサクサク操作できて楽しいです。これ大事。
編集スピードが爆速に

MX Masterマウスは横スクロールが使えて便利

トップに「Shift」、サイドに「Command」と割り当てて、ほぼキーボード無しで使えてます。また、今までマウス操作してたツール選択やレイヤー操作を、TourBoxでシームレスに操作できるようになったの嬉しい。マウスをあちこち持っていかなくて良くなった。
▼特にこのブラシ系の太さ調節
▼このパラメータ調整も。
使いはじめは戸惑いましたが、しばらく使ってると手が慣れてきて、編集効率が格段に上がった。今も絶賛上がり中ですね。

ツアーボタンの補助機能が便利
ノブの左下にある三日月ボタン。これが便利なツアーボタン。これのおかげで「このボタン何だっけ」が解消された。
クリック・長押しに、下記の設定ができます。
- 全ての割り当てガイド呼出
- 十字キーの割り当てHUD表示
- プリセットの切り替え
いちいちコンソール開いて設定を確認しなくても、ツアーボタンからガイド表示してササッと割り当てを確認できます。
右下アイコンから、ノブ系・ボタン系・十字キー系とガイドを切替えてチェックできます。
▼十字キーの割り当てHUD表示
好きな場所に配置できます。
サイドやトップのボタンを押すと、組み合わせに応じて表示内容が変わります。
ガイド機能のおかげで、「これ何だっけ?」が解消された。すぐに設定を見える化できて素敵すぎる。
最後に
クリエイター向けの左手デバイス「TourBox」をレビューしました。
デバイス操作のしやすさ、設定のしやすさはよく考えられてます。また、慣れるまではガイド機能を使えるので、途中で放り投げることも無さそう。
ブロガーやYouTuberを含めクリエイターさんに、とてもおすすめできるツールでした。

それではまた。