どうも、CHASUKEです。
中部電力がスマート学習リモコン『ここリモ』を発売したとのことで購入してみました。1ヶ月待ちでようやく手元に届いた。
信頼・知名度のある中部電力ブランドで赤外線リモコンが販売されたことで、今までスマート学習リモコンの存在すら知らなかったエントリー層が、導入を検討しはじめそうだ。
工事不要で簡単にスマートホームを試してみたい人は参考にしてみてください!
『ここリモ』ってなに?
中部電力がはじめた「カテエネコネクト」の1サービスです。
「カテエネ コネクト」が目指すのは、今日と同じ当たり前の暮らしの先で、いつの間にかもっともっと過ごしやすくなっている明日。みんながつながりあえる、ちょうどいいミライです。ちょうどいい未来が、わが家にも。
このコンセプトのもと生まれたのが手軽にスマートホームを実現できる『ここリモ』です。
これを導入することで、外出先からスマホで家電の遠隔操作ができたり、スマートスピーカーから家電操作ができます。
ホームIoTというやつです。
『ここリモ』でできること
▼こちらの製品ムービー(約2分半)で、何ができるかだいたいわかります♪
「外出先からテレビ切り忘れたなんて、よく気づいたな!」とかいうツッコミは置いといて、他の製品ムービーと違い、しっかりオチまで作り込まれてる。
さすがは中部電力。
何ができるか、整理しておきます。
- スマホを使って外出先から遠隔で家電操作
- 帰宅・就寝・起床に合わせた家電操作のタイマー予約
- 就寝時のエアコン自動快眠コントロール
- スマートスピーカーから音声で家電操作
- エアコン電気代目安の確認
『自動快眠コントロール』や『エアコン電気代の目安確認』など他の機種にはない独自機能が搭載されている点に注目ですね。
では、レビューしていきます!
太っちょな『ここリモ』
パッケージにはロゴ付きで『CHUBU Electric Power』の文字がある。中電ブランドは大きなアピールポイントですね。
パッケージ内容は以下の通り。
- 赤外線リモコン
- USBケーブル
- 設定マニュアル(保証書付)
同封のマニュアルはたった8ページの簡易的なものです。
最大の難所『WiFi設定』や『アプリの使い方』、『スマートスピーカー連携』の詳細マニュアルが公式ページにある。そちらの参照がおすすめ!
▼直径8× 高さ4 (cm)の太っちょボディ。
真っ黒のツルツルボディでデザイン性は悪くないが、デカイので机の上に置いておくと「何これ」って言われる可能性はあるw
▼ボタンは1つで、給電用のmicroUSB端子があります。
このUSB端子ですが、見てのとおり少し奥に入り込んでる。このため、手持ちのmicroUSBケーブルが差さりにくかったです。
同封のUSBケーブルではきちんと差せて安心したが、使い回しができないのが少し厄介。また、初期化ボタンも見当たらなかった。必要ないのだろうか。
底部分に技適マークを発見。
他の赤外線リモコンと比較してみると、ひときわ太っちょなのがよくわかる。
初期設定
専用アプリを使って、ここリモを設定してきます。
iOSとAndroidどちらも利用可能ですが、iPhoneを使って設定していきます。
▼アプリを起動すると、ログイン画面が表示される。
カテエネ会員IDにてログインするが、「ログインせずに利用」も選べる。
ログインするしないの判断は、スマートスピーカーの利用有無です。使う予定がなければ、ログインは必要はありません。
僕の場合、後でログインすればいいかと思い、とりあえずログインせずに進んだが、これが失敗だった。
後でログインすると、それまで行ったWiFi設定やらリモコン設定が全て最初からやり直しになってしまう。特にWiFi設定は、2回行うことになり、古い情報がルーター側に残り、厄介なことになった。
同じ過ちを犯さないように最初からログインするのがオススメ!
WiFi設定は手順通りやれば問題ない
Amazonの口コミで評価を下げた原因ともいえる難所のWiFi設定です。
僕も何度かエラーとなりましたが、手順通りに設定して上手くいった。設定中に上手くいかないときは投げ捨てたくなる気持ちはよくわかるが、落ち着いていきましょうw
さっそくポイントとなるが、
事前準備としてiPhoneのWiFi設定から2.4GHz帯ネットワークに接続する。
「何言ってるのかさっぱりわからん」
という方は、自宅のWiFiルーターの裏に記載してあるのでチェックしてみると良い。
そこにある2.4GHzに記載されたネットワークを選べばいい。最近の無線ルーターは2.4GHzと5GHzの2つの電波が飛んでおり、スマホやパソコンはたいてい5GHzに接続している。
2.4GHzの自動接続をオン、5GHzの自動接続をオフとして、自動で切り替わるのを防いでおきましょう!(※設定後に元に戻せばOK)
設定後、アプリに戻って次画面へ。
続いて、『ここリモ』から飛ぶWiFi電波に接続します。
再び、WiFi設定に行き、ネットワーク一覧の中にある「CEPCO_xxx」と接続する。
最後の砦となるのが、最初に接続した2.4GHz帯のネットワーク名とパスワードを手で入力する。ネットワーク一覧から選択できればスムーズなのですが、出てこない。(※Androidアプリは出てくるような気がする。)
まさに、ラスボスのように立ちはだかるw
上手くいったら、『正常に接続できました』というクリア画面が表示されます。
ちなみに、僕は後からログインしたことで、初期のWiFi設定を2回やった。
2回目は何度やっても上手くいかなかった。ルーターに古い情報が残っていたのか、ルーターの設定画面から古い情報をブラックリストに追加したら上手くいった。
参考になれば幸いです。
リモコンの設定方法
リモコン設定は、全く難しくはないが、これはこれでクセが強い!
設定から登録したいリモコンを選ぶと、家電メーカーを選ぶ画面になる。
ここまではよくある学習リモコンの設定と同じ。
だが、ここからが凄い。
機種別の赤外線信号リストが出てくると思いきや、候補xx(#謎のNo)という赤外線信号リストが表示されるのだ。
「こりゃ一体どうすれば?」
候補01から順番に、家電が動くか試してくださいとのこと。
エアコンは風向設定が使えるリモコンを探すのに苦労した。他の家電もなんとか対象をみつけることができて良かったが、最後まで全部試して見つからなかった時には、投げ捨てるよw
よくある学習リモコン機能で、直接リモコン信号を受けて覚えさせるということができない。赤外線の受信モジュールを内蔵していれば、今後のアップデートで追加されるかも。
現状は、仮に候補の中に対応するものがなければ、ただのガラクタとなってしまう。
機能を使ってみた感想
iPhoneアプリで『ここリモ』を使用して、良い点・悪い点を含んだ感想がこちら。
初心者向けのシンプルな作り
上のリモコン画面で操作できるのは、「エアコン・TV・照明」の各1つずつのみ。
それぞれの家電操作パネルにあるボタンは最低限のみで少なめだが、ボタンを押すと「ブルッ」とくる操作感で反応速度も早いです。
エアコンの操作パネルは、除湿設定が選べないものの、一通りボタンが揃ってて、温度センサーが内蔵されているのか室内温度を確認することができるのは便利。
家電の操作はどこからでも可能です。暑い・寒い場所からの帰り道から、エアコンをセットなどに役立つ。
照明のオンとオフは別信号となるため、ボタンを押すたびにオンとオフ交互に信号が送られるようだ。残念ながら、照明の調光や常備灯、テレビのチャンネルボタンは用意されていなければ、個別に追加もできない。
しかし、おかげで操作パネルがごちゃごちゃしないシンプルで見やすい作りになっている。こだわり派のユーザーには全然物足りないが、最低限の操作だけで問題ないライトなユーザーに適した作りになっている。
操作感は良いがステータス表示が欲しい
ボタンを押した時の「ブルッ」とする操作感は、個人的には好きで、反応速度も早いのは良いが、赤外線送信の成功・失敗が表示されないのは困る。
試しに、ここリモの電源を抜いた状態で、ボタンを押してみたが、反応は同じで成功したのか、失敗したのか画面上では判断ができなかった。
これでは、外出先から安心して操作ができない。今後のアップデートで対応して欲しい!!
タイマー設定機能はクセが強い
タイマー機能も使えますが、こちらもなかなかクセが強い。
「おやすみ」「おはよう」「おかえり」のパターンごとのタイマーが用意されています。その中でも「おかえり」は使いやすく好印象です。
「おやすみ」タイマー(電源OFF)
指定時間後の電源オフを設定可能です。
おやすみタイマーを「スタート」すると、チェックした家電に対して指定時間(0,5,10,15,30,60分)後にタイマーで信号が送られる。
マニュアルによると、エアコンも照明も電源オフ操作だと思ったが、エアコンは電源がオンになる。これはバグなのだろうか。。。
エアコンには「快眠」という選択肢があり、エアコン自動快眠コントロールモードを設定できる。これは後で説明します。
「おはよう」タイマー(電源ON)
起床時間に対して、指定時間前の電源オンを設定可能です。
照明を目覚ましがわりに利用できそうだ♪
「おかえり」タイマー(電源ON)
こちらも、電源オンをタイマー設定可能です。
帰宅時刻を最大60分後までしか設定できない。しかし、実際のところ1時間以上も前からタイマーをつける機会は少ない。すでに帰宅中であれば1時間以内が設定できれば十分。
ちなみに設定した帰宅時刻の数分前にエアコンだけつけるといった設定もできる。
エアコンの自動温度制御で快眠
『ここリモ』の目玉機能です!
夏の暑い時期に、一定温度のまま寝て、夜中寒くて起きちゃったり、逆にタイマーで切って暑くて起きちゃうって経験は誰もがあると思います。
おやすみタイマーのエアコンを「快眠」にすると快眠コントロールが設定できます。
エアコン温度は0.5刻みで利用できないのが残念ですが、起床時間に合わせて、前後2時間ずつ個別に設定できるのが嬉しい。これで、夜中は寒くて目が覚める心配がなくなった。
やろうと思えばAPIが公開されている「Nature Remo」で、簡単なスクリプトを組めば実現できるレベルですが、アプリから簡単に設定できるのは便利ですね!
エアコン電気代目安の確認
エアコンの電気代予測ができる他機種にはない機能です!
外出前に、エアコンを「ONのままで外出した場合(つけっぱなし)」と、
「OFFにして帰宅後にONした場合(OFFからON)」の料金比較ができる面白い機能。
計算に使うエアコン情報は、設定から入力できます!
株式会社Sassorと共同で実施した実証試験のデータをもとに開発したアルゴリズムで予測しているようで、どんな計算してるのかわかりません。
怪しかったので、冷房の設定温度を下げてチェックして見ましたが、ちゃんと料金が上がっていたのでとりあえず安心w
電気代が気になってエアコンつけれない人や、エアコンをつけっぱか消すか迷ったら参考になる嬉しい機能です!
音声操作は電源ON/OFFのみ
Amazon Echoなど、Alexa搭載デバイスがあれば、音声で家電操作が可能です。(※Googleアシスタントは今後対応予定)
利用できる音声操作は電源ON/OFFのみのため、少々がっかりですが、帰宅時にとりあえず「テレビつけて」、外出時に「照明消して」ってのが利用頻度が圧倒的に高いです。
Google Homeを含め、音声操作メインで利用したいなら、他機種の学習リモコンがおすすめです!
人気機種はこちらの2つ。
▼最近、低価格モデルが登場した人気の「Nature Remo」
https://chasuke.com/wp/alexa-remo-shome/
https://chasuke.com/wp/remo_directactions/
▼多くのユーザーに支持される家電リモコン『RS-WFIREX3』
https://chasuke.com/wp/rswfirex3_smarthome/
https://chasuke.com/wp/gh_sm_rfirex3/
その他の疑問点
「中部電力と契約してなくても使えるの?」
中部電力ユーザーでなくても全ての機能が問題なく使える。中部電力の契約があるメリットとしては、本体価格がカテエネ商店でキャンペーン価格で購入できる点。それ以外にも、メリットが欲しいところ。
「家族全員のスマホから、赤外線リモコンを操作できるの?」
初期設定をスマホごとにする必要があるものの、1台の赤外線リモコンを複数人で利用可能です。家族みんなで共有して使えます♪
最後にまとめ
- WiFi設定やリモコン設定に難あり
- 工事不要で月額利用が無料
- ライトな初心者向け赤外線リモコン
- 5000円で他機種より安い
- 独自のエアコン機能を搭載
独自機能が魅力の『ここリモ』を使ってみました。アプリは、まだまだ未完成でアップデートに期待です!!
リモコンを学習させる機能がなかったり、遠隔操作できる家電がエアコン、照明、テレビ(各1台)のみで、こだわりたいユーザー層には物足りない感じです。
しかしながら、スマートホームに興味のあるエントリー層や、お年寄りが使うには、そんな高機能は望んでない。最低限のスマートホームを実現しただけでも、今より遥かに便利な生活を送れるはずです!
『ここリモ』は眠っているときのエアコン操作機能が優れているので、寝室での利用がおすすめ。もちろん、1人暮らしの1Kにも良さそう。
「ホームIoTを試してみたい」
「家電を遠隔操作してみたい」
「夜中のエアコン温度を細かく制御したい」
という方は、是非試してみて欲しい。
こちらのAmazonクーポン『A2882WC7』を利用すると3980円で購入可能です。(2018年9月30日まで)
中部電力と契約のカテエネ会員であれば、実質半額2,480円+送料(8/31まで)で購入可能
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他の多機能な学習リモコンはこちら♪
「Nature Remo Mini」や「RS-WFIREX3」が使いやすくてオススメです。
それではまた。