スマホで施錠・解錠できるスマートロック「SESAME 3(セサミ3)」を買いました。
1台6,380円とコスパが高く、今お使いの玄関ドアに後付けできる人気モデルです。
▼こんな感じで、スマホを家の鍵にできます。
セサミ3は、2018年発売のセサミminiの後継機。見た目はそのままですが、機能と性能が大幅に向上しています。
セサミ3のポイント
- 外装素材・内部パーツの強化
- Always Connectで待ち時間ゼロへ
- NFCタグなど多彩な鍵操作に対応
- ログイン不要で手軽に使える
- 鍵の共有はQRコードでカンタン
- 本体 + WiFiハブがセットで8,558円

セサミ3は、結論からいうとコスパ最強。セサミminiから消えた機能もあるが、とても満足度の高いスマートロックとなってます。
ということで本記事では、スマートロック「セサミ3」を徹底解説・レビューしていきます。
こんな疑問を解消します!
- セサミ3って何ができるの?
- おすすめの使い方は?
- 安いけどちゃんと使えるの?
- Qrio Lockとの違いは?
僕がこれまで使ってきた4種類のスマートロックとの比較も含めて解説しています。購入前の参考になれば幸いでございます。
セサミ4が発売中!
後継機モデルのセサミ4(SESAME4)が発売されてます。実際に購入して違いをチェックしてるので、「セサミ4 レビュー|セサミ3との違いは?両方購入したので違いを解説!」も合わせてどうぞ。
本記事はiPhoneのSESAMEアプリを使ってレビューしております。
セサミ3 の外観とサイズ(旧モデル比較)
セサミ3の本体価格は税込6,380円。外出先から遠隔操作を可能にするWi-Fiモジュールは税込2,178円です。2つ買っても1万円でお釣りがきます。

セサミ3 の外観と付属品
こちらが本体です。
「あれ?」となった人もいるかもだが、前のセサミminiと同じ寸法の92.7×57×54.5mmです。
重さも同じ142gで、2枚の3M両面テープで貼れる軽さとなってます。

SESAME 3 | セサミ mini
見た目は同じですが、外装素材が指紋や傷が目立ちにくいものに変わってます。多少ザラつきが荒くなった感じはしますが特に気になりません。

▼背面側の素材も変わってますが、構造は同じままです。

セサミ 3 | セサミ mini

セサミ 3 | セサミ mini
背面のこの部分にサムターンを挟んで設置します。つまり、スマホでも手動でも鍵操作ができます。

電池カバー内には、すでに電池が入っており、残量100%で使えました。
Qrio Lockとは違いセサミには、予備電池が入れれない。マジで買い置きしとくのがおすすめ。
僕はCR123A(12本パック)を使ってます。品質に問題なく1本200円で買えます。
▼他にも付属品がいっぱい。
取り付けパーツ一式と、ロゴ入りのNFCタグシールが同梱されてました。

Wi-Fiモジュール の外観
新しいWi-Fiモジュールがこちら。サイズは32.8×32.8×27.6mmです。
これがあるとBluetoothだけでなく、Wi-Fi通信で出先からの操作が可能になります。今回の目玉「Always Connect」を使うには必須のアイテムです。
Wi-Fiモジュールは、複数のセサミ3と接続可能です。つまり、1個あればツーロックドアに対応できます。
旧モデル(セサミmini)のWi-Fiモジュールと同じ形状ですが、セサミ3と互換性はないのでご注意ください。裏側の「2」で見分けがつきます。
▼USB充電器は付属してませんが、昔のiPhoneの付属品が使えました。

セサミ3 の取り付け・初期設定
我が家の玄関の鍵(サムターン)はこんな感じ。
本体設置
基本的にはサムターンに被せて貼るだけ簡単。ですが、家ごとに鍵の形状が異なるわけで、微調整が必要です。
セサミ3はツマミや土台を調節することで、あらゆる形状の鍵に対応できます。
▼ちなみに、同封されてた取扱説明書ではわかりそうでわからない感じ..w
公式参考|取付方法について

▼一般的な鍵形状なら基本的にやることは3つ!
取付のための3ステップ
- 本体をサムターンに載せてみる
- 土台の高さを調節する
- ツマミの高さ・幅を調節する

▼土台パーツで高さを合わせる。
付属のドライバーでネジ止めし、両面テープを土台面に貼って完了です。目隠しシールも有難い。
ちなみに、見た目が悪くなるので、本体に貼られてた両面テープは剥がして捨てました。
▼小型なので縦にも横にも設置できます。
土台を上にするとはみ出た両面テープが目立つので、こっち向きに設置した。
▼サムターンが手動で回せれば、問題なし。
▼横から見るとこんな感じ。

本体とWi-Fiモジュールの初期設定
セサミ3の操作は、セサミminiとは別の新アプリを使います。以前のアプリは使えないのでご注意を。

初期設定ですが、驚くほどカンタンです。
右上の追加アイコンを押し、自動検索されたセサミ3を選び、施錠と解錠の角度を登録するだけです。
下にある「自分」というタブからログインが可能ですが、ログインしなくても使えます。また、初回のみ新規登録が可能で、1度デバイス登録すると表示されなくなります。
▼鍵の操作、鍵の設定が可能になった。
鍵マークを押せば、セサミ3が動いて、施錠・解錠アイコンに切り替わります。鍵マークからは操作待機状態とサムターン位置が一目でわかる。

▼続いて、Wi-Fiモジュールについて。
自宅のWi-Fiを設定して、あっさり完了でした。
これでセサミ3と常に接続状態を維持する「AlwaysConnect」が機能します。アプリを開いて鍵操作できるまでの時間が爆速になります。
Wi-Fiモジュールもログイン不要で使えます。ちなみに、ログインすると、操作履歴で誰が操作したかが表示されます。
セサミ3 の機能と使い心地
SESAME3+WiFiモジュールでできること
- スマホアプリからの操作
- 鍵操作の通知・履歴管理
- オートロック機能(3秒〜1時間)
- 鍵情報のQRコード共有
- Apple Watchからの操作
- NFCタグによるタッチ操作
- 背面タップによる操作
- ウィジェットからの操作
- Siriショートカット操作
- 手ぶら解錠(ハンズフリー)
- スマートスピーカー連携
- APIによる操作
セサミ4も使える機能は同じ。
冒頭にも載せたスマホ操作以外にも、いろいろ面白い機能が使えます。
使い方と合わせて、使用感を書いていきます。
アプリ起動後にすぐ操作できる
鍵マークを押した後の操作スピードが早いのは、セサミminiやQrio Lockも同じ。違うのは、アプリ起動後の待ち時間です。
セサミminiやQrio Lockでは、アプリを起動後、鍵の操作ができるまで約2,3秒の待ち時間がかかる。わずかだが、玄関前でこの待ち時間がもどかしかった。
セサミ3なら、この待ち時間をゼロにできます。これが「Always Connect」です。
▼その仕組みがこちら。
今までのモデルでは、アプリを開くたびに本体と接続する処理が必要でした。
だがセサミ3から、マルチタスク(同時接続)に対応し、常にWi-Fi接続をキープできるようになってます。つまり、常にセサミ3との接続した状態で操作画面を開けるため、待ち時間はゼロになります。
▼Wi-Fiモジュール有無で起動してみると全然違いました。操作可能になるまでが異常に早い!
Wi-Fiモジュール無し(左画面)では、起動後、鍵マークが黄色で待ちになってるのがわかる。

QRコードで鍵の共有が簡単
SESAME3では、権限別に「オーナー」「マネージャー」「ゲスト」の鍵をQRコードで簡単にシェアできます。
▼家族への鍵渡しが楽々できた。
どんな鍵があるの?
- オーナー:全ての鍵の管理
- マネージャー:マネージャー、ゲストの鍵共有、削除
- ゲスト:ゲスト鍵の削除
シェアされて送られてきたQRコードはアプリから画像読み込みで鍵の登録ができます。
これなら、親や友人、恋人用の「ゲスト鍵」をQRコード発行して、簡単に鍵のシェアができます。アプリさえあれば、ログイン無しで、簡単に使えるので導入ハードルはとても低いと感じた。

Apple Watchからの操作
Apple Watchでも、Wi-Fi経由の遠隔操作およびBluetooth接続の両方で使えます。
アップルウォッチ単体でも施錠・解錠できます。例えば、「スマホを持たずにランニング」という場面でも、活躍します。
こちらも「Always Connect」が適用されるためか、待ち時間ゼロで、iPhoneアプリと同じくらいの早さで操作ができます。

NFCタグによるタッチ操作
iPhoneをNFCタグに近づけて操作ができます。
設定には、ショートカットアプリを使います。
オートメーションタブの「個人用オートメーション」から「NFC」を選び、「セサミを施錠・解錠する」のアクションを紐付けます。
▼こんな感じで、めちゃめちゃ手軽です。
同封のオリジナルNFCタグはデザインがやや目立つので、取手の下に貼ってます。
iPhoneをスーッと差し出すと解錠できるって凄いですよね。
別記事「NFCタグで家電操作する方法」に、詳しい使い方と注意点を書いたので、ぜひ参考にしてみてください。
ウィジェットからの操作
ウィジェットからも待ち時間ゼロで操作ができます。
施錠状態とサムターン位置も確認できるので、アプリを開くよりも楽です。
使い方は下記の通り
- ホーム画面を左にスワイプ
- 一番下の「編集」をタップ
- 一番下の「カスタマイズ」をタップ
- セサミアプリを紐付け
背面タップによる操作
いろいろ試して、iPhoneの背面タップ操作がなかなか便利でした。以前のツイートで紹介してます。
NFCタグより「トントン」のが使い勝手いいかも😇
iPhone設定方法⤵️⤵️
[設定]-[アクセシビリティ]-[タッチ]-[背面タップ]モーター音は相変わらず大きめ😅#sesame3 #セサミ pic.twitter.com/uuTwSMr7O0
— CHASUKE@ガジェットブログ (@chasuke__) February 7, 2021
設定方法ですが、事前にセサミをトグル操作するショートカットを作ります。
そのショートカットを、[設定]-[アクセシビリティ]-[タッチ]-[背面タップ]に割り当てればOK。
別記事「iPhoneの背面タップで家電操作する方法【Siriショートカット】」に、詳しい使い方を書いたので、ぜひ参考にしてみてください。

スマートスピーカー・API・IFTTT
セサミ3のスマート機能について、現在の対応状況はこんな感じ。
セサミ3の実装機能は、度重なるアップデートにより全て揃いました。
API公開もされており、少し手間がかかりますが、HomebridgeによるHomeKit対応もできます。
HomeKit対応する方法
やはり、iPhoneユーザーならホームアプリで操作できるメリットは大きいですよね。
メーカーにIFTTTを問い合わせた結果
残念ながら「IFTTT」は対応予定はないとのこと。しかし、提供するAPIとIFTTT「Webhook」を組み合わせることで、直連携と同じ使い方ができるようにカバーしていく方針のようだ。
セサミminiでは「IFTTT」が利用できたので、時間ではなく家を離れたらを条件にオートロックができました。これが「締め出し事故」の有効策になってました。

「手ぶら解錠(ハンズフリー)」は高精度!
セサミ3では、オートロック機能だけでなく、セサミminiと同じく「手ぶら解錠」でも操作が可能になります。
手ぶら解錠では、「GPS+Bluetooth」を組み合わせて、自動解錠を実現しています。数日使ってみて、精度はかなり高いと感じています。玄関ドアの前で「ウィーン」と解錠されるのが、たまらなく気持ちいいですね。
ただし弱点もあって、モードONにしてると、スマホのバッテリー消費が激しいです。僕の利用環境では、モードOFFと比べ、1日で約20〜30%多く消費しています。

セサミ3 とQrio Lockとの比較・違い
最後に、セサミ3とQrio Lockを比較します。
▼アプリを起動してからの待ち時間、タップしてからの動きなどを動画で比較してます。
並べて比較すると、セサミ3は待ち時間ゼロで爆速さが際立ってます。
ただし、正直、Qrio Lockも負けていません。
▼両者を比較してみました。
モデル | セサミ3 | Qrio Lock |
---|---|---|
サイズ | 小 | 大 |
本体+Wi-Fi 合計価格 | 8,558円 | 約30,000円 |
電池持ち | 1系統 最大510日 | 2系統 最大840日 |
操作待ち時間 | ほぼ0秒 | 約2〜3秒 |
モーター音 | 大 | 中 |
ウィジェット | ○ | × |
Apple Watch | ○ | ○ |
ノック操作 | ○ | × |
NFCタッチ | ○ | × |
オートロック | 時間式 | センサー式 |
手ぶら解錠 | ○ | ◎ |
リモコンキー | × | ○ |
スマート スピーカー | ○ | ○ |
IFTTT/API | △(APIのみ) | × |
「価格重視」「多彩な操作が魅力」「待ち時間ゼロが素敵」「APIが必要」なら、セサミ3です。
「手ぶら解錠を使いたい」「電源2系統で安心」「リモコンキーが必要」なら、Qrio Lockです。
Qrio Lockは、セサミ3の弱点である手ぶら解錠時のバッテリー持ちが優秀です。それと、Wi-Fiモジュールで得られるメリットが少ないため、本体のみ(約2万円)のみの運用でも十分に感じます。
他社スマートロックとの比較・選び方をもっと知りたい人向けに、下記記事で徹底比較しています。
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セサミ3 レビューまとめ
以上、スマートロック「セサミ3」について、さまざまな機能や使用感を解説しました。
▼まとめるとこんな感じ。
良い点はココ
- コンパクトで設置・設定が簡単
- とにかく操作が早い(待ち時間ゼロ)
- 鍵のシェアがQRコードで手軽
- 多彩な鍵操作に対応で面白い
- 本体+WiFiモジュールで8,558円
注意点はココ
- 手ぶら解錠での電池持ちが悪い
- モーター音がやや大きめ
- 予備電池が入れれない
- リモコンキーがない
デメリットもいろいろ書きましたが、セサミ3は間違いなくコスパ最強のスマートロック。待ち時間ゼロの使い心地と、多彩な操作が特に魅力です!
▼後継モデルのセサミ4が発売されてます。
CANDY HOUSE公式|SESAME4の購入先はこちら
セサミ3とセサミ4の違い
後継機モデルのセサミ4(SESAME4)が発売されてます。実際に購入して違いをチェックしてるので、「セサミ4 レビュー|セサミ3との違いは?両方購入したので違いを解説!」も合わせてどうぞ。
▼同時に登場した「セサミボット」も購入してみました。こちらの記事もおすすめです。
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