これまで色々なスマートロックを試してきたCHAUSKEです。どうも、こんにちは。
今回は多くのスマート製品を展開するSwitchBotから登場した「SwitchBotスマートロック」を買ったので、レビューしていきます。
▼工事不要で既存のドアに貼るだけで、スマホから手軽に鍵操作が可能になります。
動画で使用イメージがわかります
アプリで鍵を開閉するだけでなく、寝る前に音声で施錠確認したり、NFCタグに近づけてカギを開けたり、さまざまな使い方ができます。
SwitchBotロックのポイント
- スマホや音声で玄関鍵を開け閉め
- NFCタグ操作などの多彩な操作
- 操作忘れ防止のアラート・通知
- SwitcBot製品群をまとめて管理・連携

▼操作のレスポンスも早く使いやすいです。
SwitchBotロックならシリーズ製品群を同じアプリでまとめて管理できるので、既にSwitchBotユーザーには基本的にはおすすめです。しかし、他社製よりも劣ってる部分もあります。
ということで本記事では、SwitchBotスマートロックで出来ること・使ってみた感想(メリット・注意点)を書いていきます。
毎日使える便利アイテムであるスマートロック選びの参考になれば幸いです。

本記事はiPhoneのSwitchBotアプリを使ってレビューしております。
SwitchBotスマートロック の外観とサイズ
SwitchBotロックのパッケージがこちら。
玄関ドアの近くで操作するだけなら、ロックのみでも使えますが、外からの遠隔操作や音声操作をするなら、SwitchBotハブミニが必要です。

▼本体サイズは111.6×59×73.2mmです。
見た目よりもだいぶ軽かった。重さは252g(電池込み)です。
角張ったデザインで、さらさらとした手触りのプラ素材です。正面にデバイス状態がわかるLEDランプが1つあります。
▼裏側はこんな感じで、3M両面テープでドアにペタッと貼り付けて使います。
上部にサムターンを挟むアダプタがあり、3サイズが付属してます。自宅ドアのロック形状に合わせて、つけ替えることができます。

サムターンアダプタは付け替え可
鍵操作中に変に引っ掛からないように3層構造になってます。この辺りは他社製も同様です。
▼他機種と比較すると、Qrio Lockと同じくらいのサイズ感です。

セサミ4|Qrio Lock|SwitchBot
Qrioよりも30gほど軽いです。

下部の電池カバーを外すと、高さ調節用の土台アダプタが現れます。
自宅の鍵形状に合わせて、8段階に高さ調節が可能。プラスドライバーは付属してました。
電池はCR123A×2で、Qrio Lockのように予備電池を入れることはできません。

スマートロックでは一般的なCR123A
電池寿命は6ヶ月と短い。予備電池を購入しておくのがおすすめです。
▼付属品は下記の通りです。
付属品
- 本体(電池付)
- プラスドライバー
- 予備両面テープ
- 予備ネジ
- サムターンアダプタ×3
- SwitchBotタグ×2
- タグネーム用シール×6
- 磁石センサー
- クリーニングティッシュ
- 取扱説明書
磁石センサーは戸締まり確認用に本体側に貼り付けて使います。それと、取扱説明書は丁寧に記載があり好印象でした。
アプリ設定画面にも解説が表示されるので、取り付けに困ることはなさそうです。
SwitchBotスマートロック の取り付け・初期設定
我が家の鍵(サムターン)はこんな感じで、よくある一般的な形状だと思います。
▼下記に対応サムターンの大きさ、高さなどが記載されてます。購入前に要確認です。

ロック本体とセンサーを設置
外観チェックのところでも触れてますが、下記の2点をサムターン形状に合わせます。
- サムターンアダプタ
- 土台の高さ調節
うちの場合は、サムターンアダプタ(中サイズ)で、高さをこんな感じにしたらフィットした。
両面テープは一応3Mテープだが、強度が少し心配。もう少し分厚いものが良いのでは...。
貼る前に、両面テープをドライヤーで温めると粘着力がアップします。確実に貼っておきましょう。
縦横どちら向きにも設置できますが、我が家の場合、横の方がバランスが良かった。いい感じ。

水平器使ってきちんと取り付け。
手動でSwitchBotロックを回して、問題なく施錠・解錠ができればOKです。
最後に、本体から3cm未満のドア枠にセンサーを貼ります。これで設置は全て完了です。

初期設定はとても簡単
他のシリーズ製品群と同じくSwitchBotアプリを使って初期設定を行います。
▼デバイス追加ボタンから次へ次へと行って、ロックの名称を決めます。
続いて、SwitchBotハブと接続設定ができます。
ロック本体ではBluetooth通信のみ可能。ハブを経由にすることで、家を離れても操作可能になります。音声操作にも必要です。
▼僕はSwitchBotハブミニを玄関近くに設置して使ってます。→ハブミニのレビューはこちら。
▼最後に、SwitchBotロックの設置方法をイラストと動画でチェックできます。

▼ロックの操作画面はこんな感じ。

SwitchBotデバイス一覧

詳細画面
詳細画面だけでなく、デバイス一覧からでもトグル操作ができます。
SwitchBotスマートロックを使ってみた感想・レビュー
SwitchBotロック+ハブの便利な点
- SwitchBotアプリからの操作
- ロック操作の通知・履歴管理
- オートロック機能(1秒〜1時間)
- 締め忘れ防止のアラート・通知
- 音声操作(Amazon・Google・Siri)
- Apple Watchからの操作
- Siriショートカット操作
- NFCタグによるタッチ操作
- 背面タップによる操作
- ウィジェットからの操作
- シーン・IFTTTによる操作
出来ることに対し、出来ないことが以下の通りです。これら残念ポイントになります。
これが出来ない!
- 鍵のシェア(ホームのシェアは可)
- 手ぶら解錠
- シーン・IFTTTのアクション設定
- リモコン操作
- NFCタグ・ウィジェットのトグル操作
- Apple Watchコンプリケーション
多彩な機能を備えてますが、不便に感じる部分もありました。それらを踏まえてお伝えします。
発売したばかりであり、今後アップデートで機能改善されると思われます。アップデート次第、記事を随時修正していきます。
動作音は静か。スマホ操作も快適!
アプリ起動時の待ち時間は遅すぎず、ボタンを押してスグに操作ができます。外出先からの使い心地も悪くありませんでした。
動作音はけっこう静かです。最後に本体からピーという音が鳴りますが、詳細設定から消せます。僕の場合、玄関から離れた2Fに音が聞こえた方が便利なので、サウンドONで使ってます。
操作イメージは冒頭に貼った動画でチェックしてほしい。
締め忘れ防止アラートが便利
SwitchBotロックでは、本体から音が鳴るアラートが使えます。動作確認音も同じですが、本体から音が鳴るのは珍しい機能ですね。
ドアが閉まってない・施錠されていないの2パターンをアラート設定できます。
アラート音はサイレン(警報)みたいな音ではなく、うるさくないブザー音が3回鳴って止まります。しつこくないのも良い感じです。

▼アラートとは別に、アプリへのプッシュ通知も可能。これはよくある機能ですね。
鍵操作時の通知はもちろん、アラートと同じ締め忘れの通知も可能でした。

アプリを開かず多彩に操作可能!
アプリにSwitchBotデバイスが多く登録されているとなおさらですが、スマホでアプリを毎回開くのが面倒になってきます。
SwitchBotアプリは嬉しいことに、Apple Watchアプリに対応しているので、スマホを出すことなく手軽に操作ができます。
しかしながら、文字盤から呼び出せるコンプリケーションに未対応のため、アプリ起動が若干手間で、Qrioやセサミより使い勝手は落ちます。
▼続いて、SwitchBotタグ(NFCタグ)による操作について。これも便利です。
同梱のSwitchBotタグの場合、iPhoneを近づけて、画面をワンタップすると鍵操作されます。→ 利用イメージを動画でチェック!
しかし、タグに紐づけられる鍵操作は「施錠する」「解錠する」のみ…。トグル操作が使えません。どちらも操作したいなら、NFC2枚を用意する必要があり、やや使い勝手が悪いです。
SwitchBotタグは防水・金属対応で、玄関ドアに最適なタグだけに少しもったいなく感じる。
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SwitchBotタグの徹底レビュー|スマホをかざして操作できるNFCタグを試してみた
続きを見る

▼ウィジェットならiPhoneを横スライドして操作できます。僕はこれで操作することが多い。
こちらもトグル操作はできないですが、横並びにボタンがあるので、使いやすいです。
アプリのプロフィールタブから設定可能。
▼そらから、Amazon Echoなどでの声で施錠操作も、シーンによっては便利です。
就寝前に玄関の鍵を締め忘れた...。そんな時でも、ベッドサイドのアレクサに「アレクサ、ドアをロックして」というだけ。
ちなみに、アプリ側で命名した「カギ」という名前はアレクサが認識しませんでした。「ドア」に変更したら問題なく操作できました。
▼音声操作の設定方法はこちら。

ちなみに、設定画面のクラウドサービスからSiriショートカットに施錠操作のみ登録できました。
このショートカットを追加することで、下記の操作が可能になります。
- Siriの音声操作
- 背面タップ操作
- 通常のNFCタグ操作
背面タップは使いこなすとカッコいい操作法です。冒頭の動画でもデモしてます。
手ぶら解錠は未対応。オートロックには対応
Qrio Lockやセサミで使える、外出先から自宅玄関に近づくと勝手に鍵が開く「手ぶら解錠」が未対応。感動を味わえる機能なだけに残念です。
▼時間式のオートロックには対応してます。
- ドアを閉めてからの自動施錠
- 解錠操作後の自動施錠
どちらも1秒〜60分まで設定ができます。

IFTTT・シーン連携は「トリガー」のみ
シリーズ製品の多いSwitchBotの強みといえば、デバイス同士の連携ですよね。
SwitchBotのシーン連携や、サードパーティのIFTTT(詳しくはこちら)にも対応しています。ただし、残念ながら設定できるのは、トリガー(条件)のみとなっています。
下記のように鍵操作をトリガーとして、アクションを起こすことはできます。
なかなか使い所が難しいですね...。
ただし、SwitchBotロックが不要になった際に、サムターンをトリガーにしたIoTスイッチとして活用できますね。ニッチな使い方ですが、意外と面白いかもしれません。
ちなみに、SwitchBotリモートボタンへの割り当てもできませんでした…。また、ロック操作用のAPIも公開されていないため、リモコン操作ができません。

鍵のシェアができない
最後にこちらもデメリットです。
なんと、鍵のシェアができません。家族であれば、同アカウント(共有アカウント)を使い回せば、ロック操作ができるので問題ありません。
だが、親や友人、恋人など手軽に鍵を渡せるスマートロックならではの機能が使えないのは、残念です。
ホーム共有機能が追加!!
新たにホーム共有機能が追加されました。この機能を使えば、ホームに別アカウントを招待してロックの共有ができます。しかし、ロックのみを共有したい場合は、共有用ホームなどに振り分ける必要があり、操作性が落ちます。正直使いづらいです...。
セサミとQrio Lockとの比較・違い
下記のメジャーな2製品と比較しています。
▼比較表にまとめました。
モデル | SwitchBot | Qrio Lock | セサミ4 |
サイズ | 大 | 大 | 小 |
価格 本体+ハブ | 13,960円 | 約27,000円 | 8,558円 |
電池持ち | 1系統 最大180日 | 2系統 最大840日 | 1系統 最大510日 |
操作待ち時間 | 約2〜3秒 | 約2〜3秒 | ほぼ0秒 |
モーター音 | 小 | 中 | 大 |
アラート | ○ | × | × |
ウィジェット | ○ | × | ○ |
Apple Watch | ○ | ○ | ○ |
音声操作 | ○ | ○ | ○ |
NFCタグ | ○ | × | ○ |
背面タップ | ○ | × | ○ |
オートロック | 時間式 | センサー式 | 時間式 |
手ぶら解錠 | × | ◎ | ○ |
鍵のシェア | △ | ○ | ○ |
リモコンキー | × | ○ | × |
IFTTT/API | △ IFTTTのみ | × | △ APIのみ |
SwitchBotロックは、鍵シェア機能が不要であり、SwitchBotシリーズでまとめてスマート化してるなら、おすすめできます。
しかし、多彩な操作の観点で見ると、NFCタグでトグル操作ができないなど使いづらい点もあり、セサミに軍配が上がるかと思います。
また、手ぶら解錠を魅力に感じる人には、バッテリー消費が少ないQrio Lockがおすすめです。
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SwitchBotスマートロック のレビューまとめ
以上、SwitchBotスマートロックをレビューしました。レビューをまとめます。
良い点はココ
- 角張ったデザインがカッコいい
- 取付・設定が簡単
- 動作音は静かで、操作は快適
- NFCタグなど多彩な操作が便利
- 締め忘れアラート・通知が便利
- 同シリーズ製品をまとめて管理
注意点はココ
- 手ぶら解錠に未対応
- 電池寿命が短い
- デバイス連携でアクション設定不可
- リモコンデバイスがない
- Apple Watchコンプリケーションがない
- 鍵シェアができない(ホームごと共有)
- APIに未対応(今後対応の可能性あり)
SwitchBotロックは、少し凝った使い方をしようとすると使いづらさも感じますが、基本的な使い方をするだけなら、十分なスマートロックだと言えます。
既にSwitchBotユーザーであり、これらの弱点を許容できるのなら、買って後悔はないと思います。この記事がロック選びの参考になれば幸いです。
SwitchBot全製品を下記の記事にまとめてます。こちらもぜひご覧ください。
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