スマートロックを導入して、まいにちの生活が劇的に変わったCHASUKEです。
スマートロックとは、玄関カギをスマート化し、iPhoneやApple Watchなどから手軽に施錠・解錠できる画期的なアイテムです。
ドア交換がいらず、今のドア鍵に被せるだけなので、賃貸暮らしから愛用してます。今は一軒家ですが、あえてスマートドアは選ばず、スマートロックを後付けして使ってます。

少し前までは「セキュリティが心配で...。」などの声もありましたが、最近では「おすすめは?違いは?」と相談されることも増え、だいぶ一般家庭に広がっているのを感じます。
本記事では、僕が今まで7種類試してきたスマートロックの中で、おすすめの4製品を紹介します。スマートロックの選び方から性能や機能の違いまで徹底的に解説しています。
本記事ではiPhoneアプリで鍵操作をしています。
スマートロックで出来ること(選び方)
どのスマートロックも、スマホでカギ操作や履歴管理といった機能は備えてますが、細かくチェックすると機能や性能は製品ごとに異なります。
この章では、おすすめ製品の前にスマートロック選びのポイントとなる性能と機能を紹介します。
スマートロックの性能とは?
スマホアプリを起動してから鍵が動作するまでが早ければ、性能が良いと言えます。
- アプリ起動して鍵操作できるまでの読込時間
- ボタンを押して鍵が回るまでの反応時間
こちらの動画でおすすめ製品の操作速度をそれぞれチェックできます。
操作性能が早いと玄関までストレスフリーになります。毎日使うので、大事なポイントです。
スマートロックの機能とは?
スマートロックで使える機能は、ざっとこれだけあります。
- 外出先からの遠隔操作
- 操作履歴・通知
- 合鍵のシェア
- スマートウォッチ・リモコン連携
- 手ぶら解錠(ハンズフリー解錠)
- オートロック(しめ忘れ防止)
- 音声操作(Alexa・Google)
- NFCタグ・ウィジェット操作
- IFTTT・API対応
どの機能で操作をするのか、それが対応しているか選ぶポイントになります。

外出先からの遠隔操作
スマートロックはスマホのBluetooth通信により鍵操作がされます。つまり、家から離れた外出先からは、基本的に操作ができなくなります…。
この問題を解消するのが「Wi-Fiハブ」です。スマホ→ハブ間はWi-Fiで通信し、ハブ→ロック間はBluetoothで通信できます。外出先からの遠隔操作を可能とし、機能を拡張させます。

様々なデバイスからの操作
スマートロックを操作できるのは、スマホだけではない。
上のようにApple Watchやwena3といったスマートウォッチに対応した製品もあります。他にも、様々なデバイスから操作できます。
- 専用リモコンキー
- スマートウォッチ
- スマートリモコン
- スマートスピーカー
▼専用のリモコンキーはこんな感じです。
スマホを持っていない子供やお年寄りはもちろん、毎回スマホを出すのが面倒って人にも向いてます。

また、スマートリモコンからの操作も便利です。
スマートリモコンは、テレビやエアコンなどのリモコン家電をスマート化するアイテム。Qrio Lockの場合、Nature Remo3というスマートリモコンから操作ができます。
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▼スマートスピーカーから声で鍵操作も便利です。
寝る前の施錠確認や、玄関から離れば場所にいても、鍵を締めれるのは便利です。

ハンズフリー解錠(手ぶら解錠)
外から帰宅して自宅の玄関に近づくと、自動で解錠される未来感溢れる機能。初めて使った時はとても感動したので、個人的にはぜひ使ってみてほしい機能です。
ただし、ハンズフリー解錠を有効にすることで、スマホの電池消耗が激しくなる製品もあります。注意して選びましょう。

オートロック(しめ忘れ防止)
自動で鍵を開ける手ぶら解錠に対して、自動で鍵を締めるのがオートロックです。施錠忘れを防げます。
ちなみにオートロックには、指定時間で作動するタイマー式と、開閉センサーを使ってドアが閉じてから作動する「センサー式」があります。
どちらも便利な機能ですが、自宅から締め出される危険もあります。それを防ぐため、自宅から離れたらオートロックが作動したり、本体からアラートや通知を鳴らして施錠に気付かせる製品もあります。

NFCタグ・背面タップ・API操作など
最後にまとめて書いたのが、多彩な操作について。
デバイス連携は、すでに書きましたが、その他にも下記のような便利な操作があります。
- NFCタグ
- 背面タップ
- ウィジェット
- API
iPhoneをNFCタグに近づけて鍵を開けたり、iPhoneの背面をトントンして鍵を締めるなんてこともできます。面白いですね。
さらに一部製品では、操作用のAPIが公開されている拡張性に優れたモデルもあります。
スマートロック導入前に知っておきたい注意点
生活の質を上げてくれるスマートロックですが、購入前に知っておきたい注意点があります。
- 取付不可の玄関鍵がある
- 締め出しの危険性がある
▼うちの玄関鍵(サムターン)はこんな形状。
ダブルロックで使うには、スマートロック本体が2台必要です。費用も2倍なので、僕は1ロックのみで運用してます。
一般的な鍵形状であれば、どの製品でも問題なく取り付けできます。しかし、土台が箱型だったり、プッシュプルやドアノブ付きと、特殊な形状も存在します。
各製品の対応サムターン
買ってから使えないは残念すぎます。自宅のサムターンが対応してるか事前チェックしましょう。
それとオートロック機能でも触れましたが、「締め出し」にも注意が必要です。オートロックの自動施錠以外にも、スマートロックの電池切れや、両面テープ剥がれの落下で締め出されるケースもあります。
オートロック無効でも、締め忘れ防止できるモデルや、2系統の予備電源に対応したモデルが有利になります。

▼スマートロックを付けてても、今まで通りの鍵も使えます。
各メーカーでは、外出時に「自宅のカギを持ち歩きなさい」と注意喚起しています。ですが、せっかくスマート化したのに持ち歩きたくない。

後悔しないおすすめスマートロック4選!
では、僕が選んだおすすめスマートロックを紹介していきます。こちらの4製品です。
▼比較表がこちら。(※横スライドできます)
Qrio Lock | セサミ4 | SADIOT LOCK | SwitchBotロック | |
本体+WiFiハブ 合計価格 | 約26,000円 | 約9,000円 | 約18,000円 | 約14,000円 |
バッテリー | 2系統 最大840日 | 1系統 最大510日 | 2系統 最大365日 | 1系統 最大180日 |
合鍵シェア | ○ | ○ | × | |
操作速度 | ○ | ◎ | △ | ○ |
音声操作 | ○ | ○ | × | ○ |
Apple Watch | ○ | ○ | ○ | ○ |
Wi-Fiハブ | ○ | ○ | ○ | ○ |
スマートリモコン | ○ | × | × | ○ |
専用リモコンキー | ◎ | × | ○ | × |
手ぶら解錠 | ◎ | ○ | ○ | × |
オートロック | センサー式 | 時間式 | 時間式 | 時間式 |
しめ忘れ防止 | × | × | ○ | ○ |
ウィジェット NFCタグ 背面タップ | × | ○ | × | ○ |
IFTTT/API | × | △ APIのみ | × | △ IFTTTのみ |
この通り、各製品ともバランス良く優れている点・劣っている点があります。
下記動画では、玄関前でアプリを起動し、鍵操作にどれだけかかるか、4製品で比較しています。

Qrio Lock(Q-SL2)
1つ目は、Qrio Lock(Q-SL2)です。
メリット・注意点
良い点はココ
- 操作速度が早く快適
- 手ぶら解錠が優秀で電池消耗も少ない
- スマートリモコンに対応
- Apple Watchやwena3に対応
- 手ぶら解錠付きリモコンキーに対応
注意点はココ
- NFCタグやウィジェット操作に未対応
- 締め忘れ防止機能がない
- 他社よりも価格が高い
特徴
Qrio Lockは、価格が高いですが、欠点が少なくバランスの良いスマートロックです。
アプリを起動して2,3秒でロックを読み込み、ボタンを押せば瞬時にロックが回ります。
おすすめ製品の中で最も優れているのが、手ぶら解錠(ハンズフリー解錠)です。
高精度に作動するのはもちろん、スマホの電池消耗も少ない点で使いやすいです。精度に関しては他機種も同じですが、電池消耗に関しては、Qrio Lockが1番優秀ですね。
センサー式のオートロックを採用しているのも特徴であり、「解錠→施錠→解錠」という手動コマンドで一時的に無効にすることもできます。

▼デバイス操作にも幅広く対応してます。

スマートウォッチは、Apple Watch・wena3に対応
Apple Watchのコンプリケーションからすぐに操作ができます。iPhoneが近くになくても、単体で操作可能なのもポイントです。
▼スマートリモコン「Nature Remo 3」にも対応。リモコン家電とまとめてスマートロックを操作できます。
配置場所には考慮が必要ですが、スマートリモコンも使いたい人におすすめできます。
さらに、専用のリモコンキーも使えます。
2021年12月に登場した新型リモコンキーには、ジャイロセンサーを使った手ぶら解錠機能付きです。
これには驚きましたね。環境により、スマホの手ぶら解錠がうまく動作しなかった場合でも、リモコンキーでカバーできます。
スペック・詳細レビュー
モデル | Qrio Lock(Q-SL2) |
サイズ | 116×77×57 mm |
重さ | 240g |
色 | 黒・茶 (2色) |
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セサミ4
2つ目は、セサミ4です。
メリット・注意点
良い点はココ
- コンパクトで設置しやすい
- 操作がめちゃくちゃ早い
- 多彩な鍵操作に対応
- 価格が安い
注意点はココ
- 手ぶら解錠の電池消費が激しい
- モーター音がやや大きめ
- 予備電池が入れれない
- 締め忘れ防止機能がない
- リモコンキーがない
特徴
セサミ4は、とにかくコンパクトで低価格。最大の特徴は、操作速度が爆速である点です。
爆速の秘密は、Always Connectという機能によるもの。これにより、アプリを起動後の読込時間がほぼ0秒、ボタンを押せば瞬時にロックが回ります。
手ぶら解錠・オートロックといった自動操作も使えます。
手ぶら解錠の精度は良いものの、スマホの電池消費が激しいので注意です。僕の動作環境では、いつもより30〜40%が多く消費されてました。
それと、Apple Watchにばっちり対応。コンプリケーションからトグル操作が可能です。
Apple Watchから、施錠状態も確認できます。
さらに、NFCタグ操作や、iPhoneの背面タップ、ウィジェット操作と多彩な操作に対応してます。例えば、NFCタグ操作はこんな感じになります。

スペック・詳細レビュー
モデル | セサミ4 |
サイズ | 93×57×55 m |
重さ | 140g |
色 | 黒のみ |
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SADIOT LOCK
3つ目は、SADIOT LOCKです。
メリット・注意点
良い点はココ
- 8種類ものカラーが選べる
- 手ぶら解錠が高精度
- しめ忘れ施錠が便利
- リモコンキーが使える
- セキュリティチップ内蔵で安心
- 予備電源(2系統)で安心
注意点はココ
- 操作速度がやや遅い
- 音声操作に未対応
- NFCタグやウィジェット操作に未対応
特徴
SADIOT LOCKは、老舗鍵メーカーが開発したスマートロック。8種類のカラーが選べて、お洒落なデザインです。
アプリからの鍵操作は問題なく動作しますが、やや動作が遅いため、せっかちな人はストレスを感じそう。詳しくは動画をチェック。
手ぶら解錠・オートロックのどちらも対応しており、締め出しを回避する「しめ忘れ防止」機能が特徴的なモデルです。
機能を有効にすると、スマホの位置情報を使って、自宅から150m離れたらオートロックを動作させることができます。これがめちゃくちゃ便利。

▼発売当初は、Apple Watch非対応でしたが、2021年10月のアップデートで対応しています。今や必須機能ですね。
トグル操作はできないものの、コンプリケーションに追加できて使いやすい。
▼専用リモコンキーにも対応。ピンクや水色など可愛い色が選べます。
音声操作やNFCタグといった操作には非対応なものの、本体・Wi-Fiハブ・リモコンキーの全てにセキュリティチップを内蔵している安心スマートロックです。
民間セキュリティ会社の試験もクリアしており、セキュリティで導入を躊躇してる人にもおすすめです。
スペック・詳細レビュー
モデル | SADIOT LOCK |
サイズ | 124×67×61 mm |
重さ | 168 g |
色 | 黒・白・シルバーなど 8色 |
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SADIOT LOCK レビュー|鍵メーカーが開発した安心のスマートロック!
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SwitchBotロック
4つ目は、SwitchBotロックです。
メリット・注意点
良い点はココ
- 動作音は静かで、操作は快適
- NFCタグなど多彩な操作が便利
- 締め忘れアラート・通知が便利
- 同シリーズ製品をまとめて管理
- シーン・IFTTTに対応(トリガーのみ)
注意点はココ
- 手ぶら解錠に未対応
- 電池寿命が短い
- リモコンキーがない
- Apple Watchコンプリケーションがない
- 鍵シェアができない
特徴
SwitchBotロックは、SwitchBotシリーズ製品とまとめて管理・操作できる点でメリットがあります。
操作速度もQrio Lockと同程度で、アプリ起動から鍵が開くまで約5秒程度。快適に操作ができます。
SwitchBotロックは、オートロックには対応しているものの、手ぶら解錠に未対応なのでご注意ください。
SADIOT LOCKのように、位置情報による自動施錠する機能はないですが、本体からアラートを鳴らして締め忘れを防止する機能があります。

▼Apple Watchはトグル操作に対応してます。
施錠状態もチェックできて便利ですが、コンプリケーション未対応なのが残念です。
▼NFCタグや背面タップ・ウィジェット操作にも対応してます。
しかし、トグル操作をアクションに割り当てできない。そのため、開け閉めどちらも対応するにはタグが2枚必要となる...。
▼下記の通り、IFTTT・SwitchBotシーンなどでデバイス連携も可能です。

SwitchBotシーン

IFTTT
使えるのは条件設定(トリガー)のみで、鍵操作をアクション指定できません。それでもデバイス連携したい人にはメリットと言えます。
今のところ、API公開はされてませんが、今後追加される可能性はあります。
スペック・詳細レビュー
モデル | SwitchBotロック |
サイズ | 111.6×59×73.2mm |
重さ | 252g |
色 | 黒のみ |
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おすすめスマートロック4選まとめ
工事不要で後付けできるスマートロックのおすすめ4製品を紹介しました。
それぞれで機能や性能の違いがわかったと思うので、あとは自分に合った1台を選ぶだけです。
僕の場合、快適に操作ができて、「手ぶら解錠」「Apple Watch操作」を優先した結果、Qrio Lockを愛用しています。
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